日本を代表するスポーツブランド"ASICS（アシックス）"が展開するブランド、"オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)"は、1949年、鬼塚喜八郎によって設立された。戦後間もない当時、身を落としたり、かっぱらいをする等、日々を生き抜くために何でもする青少年の姿を目の当たりにし、その行く末を案じていた。自身も戦争を経験し、散っていった仲間のためにも、明るい日本に再建することが供養であり、何か自分にできることはないかと考え相談をしたのは、兵庫県教育委員会の保健体育課長であった人物。その際に言われた「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という言葉に触発され、スポーツシューズの開発・製造に携わることを決心する。よって同ブランドは、戦後間もない日本の青少年がスポーツに打ち込めるようないい靴を作り、スポーツによって青少年の育成を図り、より良い未来を再建することを目的とした。その後"オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)"は戦後日本のスポーツシューズメーカーを代表するブランドとなり、バスケットシューズやマラソンシューズを始め、多くのスポーツシューズを展開するようになる。1970年代には海外展開をスタートし、現在はランニングからテニス・バスケットボール・バレーボール・ベースボール・サッカーなどの球技、水泳などスポーツ全般の製品を展開している、日本を代表するスポーツブランドである。

2015年3月にオープンし、今年で4年目を迎えた「オニツカタイガーアクアシ ティお台場」は、お台場の複合施設「アクアシティお台場」の3階に存在する。ビンテージ感と未来感、東洋と西洋をミックスさせた「オニツカタイガー」ならではのイメージを発信しており、シューズだけでなく雑貨なども取り揃えられている。ショップはシンプルな構成で、右手、奥、左手、手前の4コーナーにシューズが分かりやすくディスプレイされている。

国内外から観光客が多く訪れる同店。左右には、定番から新作までが中央には手作りのオンリーワンシューズ「メイド・イン・ジャパン」も取り揃えられている。オニツカタイガーと言えば、細身のフォルムと、薄めのソールというイメージが強いが、トレンドの厚めのソールもラインナップ。

中でもこの「HSINTI（ヘシンティ）」は、18春夏シーズンより"OTXAP（Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO）コレクション"にて発売された「HSINCA」をデザインベースとし、よりシンプルなアッパーデザインとともにアップデートされて再発売されたもの。中敷にはOrthoLiteを採用し、足入れ時のクッション性を高めている。

お勧めいただいたのは、街履きにも軽い運動にもおすすめな「EDR 78」。1978年に発売されたトレイルランニングシューズをデザインベースにしたモデル。つま先とかかとのラギッドなアウターソールの巻き上げが特徴で、歩行時の足への負担を軽減するため、中敷にオーソライトを採用し、クッション性を向上しているのもポイントだそう。

また、靴紐なしで脱ぎ履きがしやすい「MEXICO 66 SLIP-ON」や「MEXICO 66 PARATY」も人気が高いモデルだ。

店内中央には、日本のものづくりの素晴らしさを世界に発信していくNIPPON MADEシリーズが。中でも「MEXICO 66 DELUXE」は、岡山デニムとレザーのコンビネーションアッパーに、それぞれ3色のペイントスプラッシュ加工を施したクラフト感たっぷりの一足で、デニムのカラフルなペンキがはねたような模様も1足1足手仕事で施しているので、同じ模様は2つとない逸品。ただし、型崩れや色落ちの可能性があるため、雨の日の着用や靴洗いはおすすめできないそう。

他にも様々な型番が揃う「オニツカタイガーアクアシ ティお台場」。
お台場を訪れたら、ぜひ訪れていただきたい！

住所 135-8707 東京都港区台場1-7-1 ｱｸｱｼﾃｨお台場 3F
電話番号 03-5530-3771
営業時間 11:00 - 21:00
定休日　　　不定休