#ピーエフフライヤーズ (PF FLYERS)ー ブランド図鑑 vol.551

1937年、アメリカでスタートしたスニーカーブランド“ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)”。今回は“メイド・イン・USA”で、正しい姿勢のサポートをするインソールを搭載した、質実剛健なスニーカーを製作する同ブランドについてご紹介する。

出典元:photo by pf_flyers

1937年、アメリカでスタートしたスニーカーブランド“ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)”。今回は“メイド・イン・USA”で、正しい姿勢のサポートをするインソールを搭載した、質実剛健なスニーカーを製作する同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

アメリカで誕生した“ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)”。ブランドの始まりは、タイヤメーカーの経営者がタイヤの製造技術を使い、画期的なクッションシステムの開発に成功したことで始まったスニーカーブランドだ。1933年にBFグッドリッチ社が開発した「Posture Foundation」という3点アーチを矯正するインソールで特許を取得。このインソールを採用している事から、インソールの名前の頭文字である「P」と「F」をとった事が名前の由来とされている。
1937年、タイヤメーカーの“BFグッドリッチ)”が、先に特許を取った「ポスチャーファンデーション(Posture Foundation)」のインソールを使ったキャンバススニーカーをリリース。初めは球技やジムなどのスポーツの現場で支持されていたが、徐々にファッションシーンの場にも浸透。有名選手が使うことで、知名度も上がり、1950〜1960年代には“PFフライヤー”はアメリカでは知らないものはいないスニーカーブランドにまで成長することとなる。映画などのカルチャーの場にも登場することで完全に市民権を得た同ブランドだったが、“グッドリッチ”がスニーカービジネスからの撤退を決め、その際に当時の“コンバース”の親会社“Eltra Corporation”にブランドを売却。その後は紆余曲折を重ね一時は休眠状態となってしまう。
2001年には“ニューバランス”が“PFフライヤーズ”を買収。1960年代に栄華を極め、アメリカ人の青春の思い出として刷り込まれたブランドの復活に向けて動き出した。日本では“ニューバランスジャパン”が代理店を勤めていたが、2014年に日本から撤退。しかし、その後の2015年、アメリカ製のPFフライヤーズが”ニューバランス”から発売されており、クオリティも非常に高く“メイド・イン・USA”の質実剛健なスニーカーは大きな注目を浴びることに成功。“メイド・イン・USA”モデル以外も、インドネシア製を中心に“ニューバランス”による再構築が進み、現在は以前とはまったく違う、温故知新な新しい“PFフライヤーズ”に変貌を遂げつつある。

“ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)”について

アメリカ本国で丁寧に製作される“ピーエフフライヤーズ(PF FLYERS)”のスニーカー。3点アーチを矯正するインソール「ポスチャーファンデーション」を搭載し、その快適な履き心地と精巧に縫製された質実剛健なスニーカーは、リバイバル版が人気の現代のニーズにしっかりと応えてくれる。そんな同ブランドの“メイド・イン・USA”モデルは主に2つ。14オンスのヘビーなキャンバスに、アイレット付近やライニングにはレザーが使われている「センターハイ」、そして発色の良いアメリカ産のスエードとキャンバスのコンビネーションが特徴の「ウインドジャマー」。ずっしりとした質感、そして作りの良さとルックスが異彩を放つ同ブランドのスニーカーの価格帯は本国で$110ほど。残念ながら現在では日本に代理店が無いため、国内では正規ルートで商品を見ることが叶わないが、今後の展開に期待したい!

photo by pf_flyers

出典:https//www.instagram.com

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