#荒井弘史靴研究所 ー ブランド図鑑 vol.515

2008年、東京・浅草でスタートしたオーダーメイドの靴ショップ“荒井弘史靴研究所”。今回は「人生のかけがえのない最高の一足」を目指し、“あなたにとっての理想の靴”をオーダーメイドで誰にでも提供できるよう努める同ブランドについてご紹介する。

出典元:photo by hiroshiaraislok

2008年、東京・浅草でスタートしたオーダーメイドの靴ショップ“荒井弘史靴研究所”。今回は「人生のかけがえのない最高の一足」を目指し、“あなたにとっての理想の靴”をオーダーメイドで誰にでも提供できるよう努める同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

2008年、東京・浅草に設立された「荒井弘史靴研究所」。名門老舗のシューファクトリー・宮城興業でキャリアを積んだベテランシュープランナー 荒井弘史(あらい ひろし)氏が立ち上げた、顧客にとって理想の靴を創作してくれるアトリエだ。2012年には、オーダーブランド"Hiroshi Arai’s Laboratory of “Kutu”(荒井弘史靴研究所)"をローンチ。荒井氏は、山形大学工学部の在学中から“宮城興業”でアルバイトをはじめ、そのまま社員となり、靴好きなら知らぬ人はいないドレスシューズ・ブランド "MIYAGI KOGYO(ミヤギコウギョウ)"の初代プロデューサーとしても知られた人物である。2013年には皮革靴および製品のお手入れ用品&関連用品を販売するR&D社とともに東京・青山(2018年に浅草へ移転)にシューリペアショップFANS.をオープンしており、こちらのショップでも、オーダーシューズ「荒井弘史靴誂え室」のオーダーメイドサービスを受けることができる。

靴の経年変化に対しても独自の哲学を持ち、「荒井弘史靴研究所」という名前にも荒井氏ならではの哲学が込められている。「服も靴も、自然にある植物や動物を素材としてできていて、ただ靴をつくるだけじゃなくもっとその素材のことを研究しなければならないし、荒井弘史靴 "研究所" と名乗っている」との想いが込められている。より緻密なデザインと造形で、より着心地の良いものを目指し2018年、パリで初の個展を開催するなど、研究者の視点で「靴」という存在を捉え直し、独自の履き物をつくっていきたいという想いが根底にあるブランドだ。

“荒井弘史靴研究所”について

「変わらない本物」を追求するオーダーメイドシューズブランド“荒井弘史靴研究所”。同ブランドの靴は「西洋のモノマネではなく、日本ならではの靴をつくりたい」という思いから、草履や下駄の鼻緒をベースに考案された、甲を逆Vの字に押さえる構造を持つ木型を採用している。また靴に対する飽くなき探求心は尽きることがなく、履く人にとって理想の “着用感・形状・色・質感”と、荒井氏の知見と哲学によって理想の靴を追求、創作してくれる。
オーダー手順と価格システムは、まずサンプルを見て試着後、どんな靴にするかを決めていく。甲革の色や素材、靴のフォルム、デザイン、ソール…最後にサイズを決め、全体のバランスのイメージが出来上がったらオーダー完了となる。パターンセレクトオーダーメイドの価格は、基本価格(税抜47,500円)に甲革の種類の選択(ベーシックレザー:+0円、ハイクラスレザー:+22,000円、コードバン:+43,000円)、パティーヌの有無(+20,000円、ブーツは+30,000円)、ブーツにする場合はアンクル/デミ/ハーフブーツのどれかを選択し、革の種類ごとに価格がプラスされる。最後に製法の選択(グッドイヤーウェルテッド製法/ハンドソーンウェルテッド製法)をして、ソールを選んだら完了である。浅草にあるアトリエや、シューリペアショップFANS.にてオーダーが可能。価格は基本価格47,500円(税抜)~だ。

Iphoto by hiroshiaraislok

出典:https//www.instagram.com

公式サイト

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