1982年、創業者のジェラルド・ペレスがスペイン・ピノソでスタートしたファクトリーブランド“アルテサノス(ARTESANOS)”。スペイン南東部にある創業地のピノソは、古くからモカシン・シューズ、モカシン・ブーツの産地としてヨーロッパでは広く知られている。創業者であるジェラルドは1978年からピノソにある、独自のモカシン技術を持つ靴会社の従業員として働いていた。当時、他の工場では要求を満たす事が出来なかった、彼らだけが持つ特殊な技術の工場チェーンを拡大する事を決意し、その6年後、1984年に現在の会社の前身である“ロドリー・シューズ”社をスタート。これまで培ってきた、職人的方法で靴を製造し、スペイン各地の小さなお店へ直接販売を行っていたが、ジェラルドは2012年に病の為この世を去ることとなる。
2013年父の残した会社を引き継ぐ決意をしたのが、ジェラルドの三男で現在のオーナーのラウル・ペレスと兄弟の長男。ジェラルドが長年ラウルに教えてきた、手作りの履物への情熱をもちながら、現在では世界的にビジネスを展開しているスペインのシューズブランドの仕事や有名セレクトショップのオリジナルシューズの生産を請け負う等、その活躍の場をスペイン内外に広げている。

上品で高級感のある雰囲気が魅力の本格的ローファーを展開するブランド“アルテサノス(ARTESANOS)”。その中でも特に人気なのが、登山靴などに用いられるゴツゴツとした靴底の「タンクソール」を使用したローファー。上質なレザーを使用したトラディショナルなデザインに、安定力のある履き心地で、防水/防滑/撥水に優れているタンクソールを使用することでシーズンレスで着用することができる。他にもグルカ風デザインのマニッシュローファーなど、大人女性の足もとにぴったりのシューズを良心的な価格で展開している。国内では一部取り扱いのあるセレクトショップでのみ購入が可能。価格帯は1～2万円台だ。