2008年12月、静岡に誕生した「ザ・ナチュラルシューストア（THE NATURAL SHOE STORE）」は、”靴は、身体を健やかに、心を豊かに育むパートナー” ”人と世界をつなぐとても大切な道具” と捉え、”歩くことを通じて生まれる日々が、少しでも心地よい時間であるように” と願ってつくられたシューズセレクトショップだ。着実に顧客の支持を拡げ、2018年には10周年を迎えた静岡の1号店のほか、東京に2店舗、神奈川に1店舗を構えるまでになっている。今回は、高いデザイン性と快適さを兼ね添えたシューズを扱う同ショップが、2018年3月にオープンした「ザ・ナチュラルシューストア吉祥寺」についてご紹介する。

ショップは東京・吉祥寺駅から徒歩5分ほど。北口を出て平和通りを進み、西三条通との交差点を左折した、東急百貨店の裏手にある。開かれた大きなウィンドウからは北欧調の明るい店内が見渡せる。ナチュラルな木製の設えに、さりげなくグリーンが置かれ、からし色のポップなチェアがアクセントに。本当に心地よい空間で、良い靴との出会いがありそうな予感であふれている。

「人の心とカラダにやさしく、地球や地域にやさしいライフセンスを提案していく」というコンセプトのもと、快適で流行に流されず、長く履くことができる靴を世界中から厳選して販売している同ショップ。取り扱うブランドは、主にドイツの "ビルケンシュトック（BIRKENSTOCK）”、スペインの "エル ナチュラリスタ（EL NATURALISTA）”、オランダの"ロインツ（Loint's）”、デンマークの "ダックフィート（Duckfeet）” などのほかに、フィンランドの "カルフ（KARHU）"、フランスの ”ヴェジャ（VEJA）”などが並んでいる。

国産の靴もある。中央のディスプレイには、セミオーダーで作成される ”てのひらワークス” のシューズが。こちらのシューズは、岡山県の山間部にて、ご夫婦で営む誂え靴。元義肢装具士の小林さんが、しっかりと足を支え優しく日々に寄り添う靴を、オーダーを受けてから制作してくれる。（価格帯は税込48,400円～49,500円）

通常はアトリエでのオーダーが中心だが、こちらのショップでは6つの形からセミオーダーとして注文をすることができる。それぞれサイズや個性がある私たちの足のサイズを丁寧に合わせ、その個性を魅力的に活かした、ひとりひとりにぴったりな、世界で一足のオーダーメイドシューズをつくっているブランドだ。世の中には、未だ知らない「良い靴」が沢山ある。こちらのショップでは、そんな新しいシューズとの出会いがある。

左手には、昨年から盛り上がりを見せている "カルフ（KARHU）"のラックがある。すっきりとした細身のデザインと落ち着いた配色のマルチカラー、そして足を包み込むような履き心地が人気で、新作が出るたびに話題となる。他のショップで見かけることはあっても、このようなお店で出会うと、やっぱり欲しくなる。

レトロなフォルムが人気のレザースニーカー「トランパス」や、抜群のフィット感を誇るFUSION2.0の限定パックより、広大な森林を有する国で生まれたブランドであることに敬意を表し、フィンランドの森林からインスパイアされたカラーで展開する「TREES OF FINLAND」など。ホッとする落ち着きのあるカラーは、アウトドアはもちろん、雑多な都会でも安らぎを与えてくれそうな1足だ。

靴を1つ手に取ると、店員さんがその靴のストーリーを聞かせてくれるお店で、ただの靴ではなく、個性を持った相棒のように思えてくる。さらにキャップやソックスなども揃っており、購入したスニーカーにぴったりのアイテムをおすすめしてくれる。特にソックスを変えるだけで靴の表情が変化するので、2・3着持っておくとアレンジが効いてよい。

ショップでは、三陸の海女さんが製作した、使うのがもったいないくらい可愛い毛糸たわしも置いてありました。震災の時に海に潜ることができず、海をモチーフにしたたわしを製作されていたそう。こういった雑貨1つ1つにもストーリー性があって、心がほっこりする。

ショップではメンテナンスグッズの販売のほか、靴の簡単な修理も行ってくれるので、靴を選ぶときには自然と足が向きそうだ。
吉祥寺近辺に在住の方、そして吉祥寺へ赴いた際には、ぜひ立ち寄ってみていただきたい！

ザ ナチュラルシューストア 吉祥寺店
住所：〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-16-17ウェスト3RD アレイ 103号
電話：0422-27-2450
営業時間：11:00〜20:00（水曜定休）