2020年、モルドバでスタートした新世代の気鋭シューズブランド"フィダン・ノブルゾバ(FIDAN NOVRUZOVA)"。"フィダン"のコレクションは、出身国アゼルバイジャンのヘリテージを取り入れ、ナゴルノカラバフ戦争中に、彼女が体験した、田舎の家庭生活から大都市の実用主義な生活への移行を具体化したものから始まり、AW21コレクションでは、70年代から80年代にかけてのアゼルバイジャンで聴いていた音楽や歌手たちから着想を受けたものを展開。そんな彼女のコレクションは大胆かつ実験的なカットアウトのデザインや、コラージュのように多種多様な要素を取り入れたデザインアプローチを取ることで、ウィメンズウェアに現代的なノスタルジアを与えている。

伝統的なクラフトマンシップの精神を、超現代的なデザインに落とし込んだシューズを展開する"フィダン・ノブルゾバ(FIDAN NOVRUZOVA)"。モルドバの家族経営の工場と協力し、ブランドを代表するスクエアトゥのブーツやシューズは、つま先部分のシワ加工や手染めのグラデーション加工をこだわり抜いた丁寧な工程で手作業によって製作されており、ビヨンセやセレステからも支持されている。ドラマチックな立体構造、シャープなライン、幾何学的なフォルムとロマンチックなドレープとがぶつかり合いながら見事に共存している"フィダン"の作品は、業界からも「シューズの世界に新たな次元をもたらしている」と囁かれている。 国内では、「SSENCE」などの一部取扱い店舗でのみ購入が可能。価格帯は6～10万円程度だ。