クラフツマンシップが息づく、普遍的で上質なアイテムが揃うセレクトショップ「アナトミカ」
1994年、ピエール・フルニエによってパリ4区にオープンしたセレクトショップ「アナトミカ パリ(ANATOMICA PARIS)」。もとはメンズ向けアイテムのみを取り扱っていた同ショップは、当時メンズシーンから失われつつあった伝統的なヨーロッパのファッションを蘇らせるために生まれた。その後、2008年に始まった日本人インポートディーラーの寺本欣児とのコラボレーションにより、独自ブランドとしての"アナトミカ(ANATOMICA)"に新たな方向性が加わることとなる。独自の美意識と選球眼を持つ2人のフィルターを通した、日本のものづくりによる、アメリカンテイスト・アパレルが生まれることとなった。2人が出会ったことにより、新たにデッキシューズを中心としたスニーカーブランド "ワクワ(WAKOUWA)"が誕生。オリジナルから木型(ラスト)を開発し、12回ものサンプル製作を経て、3年以上の月日をかけて完成させた自信作だ。
"アナトミカ"の代表であるピエール・フルニエが子供時代に憧れたスイス製 木製玩具メーカーの名前であった "ワクワ(WAKOUWA)"。大人になってもその魅力は色あせず、商標を獲得し、自身のブランドとするまでに。普遍的で上質なアイテムというのは、試作を繰り返し、ミリ単位での修正を重ね、無駄をそぎ落としていく作業あってこそ。それはファッションにおいても変わることはない。フィッティングを重要視し、代表であるピエールと寺本自身が試着を繰り返し、修正を加えることで、めまぐるしく変化するファッションとは違い、本質的なアイテムが出来上がるのである。今回はそんな同ブランドが2018年3月に移転リニューアルオープンを果たした「アナトミカ青山」をご紹介する。
こだわりの商品が多く並ぶ「アナトミカ青山」
「アナトミカ青山」は、地下鉄 表参道駅から5分ほど、青山通りを根津美術館方面に進んだ路地に存在する。赤レンガの建物が目印だ。ショップ内は、明るくホワイトの内装に明るい木製の商品棚。他のどこにもないような、こだわりの商品が多く並んでいる。シンプルで、商品が映えるような内装という点では「アナトミカ東京」と同じではあるが、雰囲気がやはり青山らしい。
お目当てのスペリーソールのスニーカーは、犬の肉球から開発されたスペリーソールと、犬の玩具を製作していた"WAKOUWA"のストーリーが融合し、膨大な量のヴィンテージアイテムの数々から着想を得て作られたもの。希少なヴァルカナイズド製法を用い、カラフルなキャンバス地とソールのカラーリングが絶妙な1足だ。12回ものサンプル製作を経て完成したラストは、医療用矯正靴特有のアシンメトリックなインサイドストレート・アウトサイドカーブな形状をしている。人間本来の足の形に合うもので、土踏まずの部分で固定され、指先の捨て寸によってストレスフリーなはき心地が生まれる。足の採寸を行うことによって、より極上のはき心地を体感することができる。
東日本橋にあるショップよりは立ち寄りやすい立地にある「アナトミカ青山」。
採寸によるフィッティングが肝であることから接客は濃ゆくはなるが、意外と知らない自分のサイズを把握することで洋服の着こなしも変わってくるもの。
一生もののアイテムを探している方は、ぜひ立ち寄ってみていただきたい。
ショップ情報
アナトミカ青山
住所:〒 107-0062 東京都港区南青山3丁目14-26 南青山レジデンス
電話:+81-(0)70-1640-8911
営業時間:13:00 - 20:00(火曜定休)
アナトミカ 公式ホームページ
AOYAMA. Minamiaoyama-residence 1F-2F, 3-14-26 Minamiaoyama, Minato-ku, Tokyo, 107-0062, Japan. READ MORE. SAPPORO. Daiichi-building 1F, 8 chome, 3 jounishi, Chuo-ku, Hokkaido, 060-0063, Japan. READ MORE. NAGOYA.
出典:anatomicaaoyama.shop-pro.jp