ファッション業界が一目置くコンセプトショップ「アナトミカ（Anatomica）」のオリジナルスニーカーブランド"ワクワ（WAKOUWA）"。2008年、世界的なヴィンテージコレクターである寺本欣児と「アナトミカ」の生みの親である、ピエール・フルニエによってスタートした。12回ものサンプルを経て、2008年に「Made in Japan」の"WAKOUWA"の名を冠したスニーカーが誕生した。

ブランド名の"ワクワ（WAKOUWA）"は、もともとスイス製玩具の名前だった。デザイナーのピエール・フルニエが5歳の時に夢中になった犬や猫、シマウマ、キリンを模した木製のそのおもちゃ。子供のころに欲しかったおもちゃは手に入らなかったが、大人になってからも忘れられず、その思いの強さから、「WAKOUWA」の商標を買い取ることに成功する。そうして生まれたスニーカーは、滑りにくいソールとキャンバス地の素朴であたたかい靴。アメリカのコネチカット州でポール・スペリーという名の船長が飼い犬の肉球にヒントを得て開発したアウトソールを使ったモデルだ。犬が肉球を広げた際にできるすき間がグリップの役目を果たすように作られたノンスリップソール。そして、玩具の木製の犬は"WAKOUWA"スニーカーのメインキャラクターとなり、ヒールパッチのロゴベースとして息づいている。日本では「アナトミカ 東京」および公式通販サイトで購入可能だ。価格帯は2万円前後となっている。