ブランドのなりたち
1918年にスタートしたアメリカのワークブーツブランド"ウエスコ(WESCO) "。創業者のジョン・ヘンリー・シューメイカー(John Henry Shoemaker)は、創業前に"ブラドリー・シュー・カンパニー"と"グッドイヤー・シュー・カンパニー"でブーツ作りを学び、グッドイヤー・シュー・カンパニーでは、製造とリペア部門の責任者となる。独立後、順調に事業を展開していたが、1929年の大恐慌によって、一度事業を閉鎖する。ジョン・ヘンリー・シューメイカーは、事業も貯蓄も家も全て失ったが、ブーツ作りの道具だけは手放さなかった。そこでポートランドに所有していた土地と引き換えにスカプースの土地を手に入れ、そこで土木作業の経験を活かし、家を建て、ブーツ工場を地下に造った。ブーツ職人を雇う金がなかったため、家族とともにブーツ作りを再開、徐々にビジネスが順調に進み、家の隣に小さな工場を建設するまでとなった。1930年代から40年代初めまでは堅調に事業が拡大し、船乗りや木こりたちのためのエンジニアブーツを製作、これらの需要が高まる。そして第2次世界大戦によってさらにブーツの需要が高まる。戦後も戦時中と同じペースで事業を拡大し、新しいブーツを買うよりも1/3の値段ででき、また長年愛用してきたブーツをまた使えるようにする画期的なリペア事業も開始する。1952年には、ソールとヒールにスパイクを付ける機械を発明したことで、一気に生産規模を拡大。現在に至るまで、スカプースにある工場でブーツを生産し、ファミリー・ビジネスで経営を行っている。
"ウエスコ(WESCO) "について
1918年の創立以来、1世紀以上も続く"ウエスコ(WESCO) "。その特徴は、考え抜かれた緻密な工程にある。一足のブーツは徹底した品質管理のもと、裁断、縫製、ソールの取り付けなどを全て自社工場で行っている。創業当時より頑なに守り続けるステッチダウン製法は、今では他で見ることが難しくなったアメリカ伝統の製法であり、耐久性、防水性、屈曲性に優れた耐久性と、ロッガーやラインマン、ファイヤーファイターといったアメリカの屈強な男達の足元を満足させる高い機能性を誇っている。