#クラークス (Clarks)ーブランド図鑑 vol.153

1825年、英国でクラーク兄弟によって設立されたシューズブランド"クラークス (Clarks)"。今回は、英国で現存している最古の靴ブランド、そして人間工学に基づいたコンフォートシューズの先駆けとしても知られ、現在でも世界中の人に愛され続けている同ブランドについてご紹介する。

出典元:photo by clarksshoes

1825年、英国でクラーク兄弟によって設立されたシューズブランド"クラークス (Clarks)"。今回は、英国で現存している最古の靴ブランド、そして人間工学に基づいたコンフォートシューズの先駆けとしても知られ、現在でも世界中の人に愛され続けている同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

"クラークス(Clarks)"は、1825年、サイラス(Cyrus)とジェームス(James)のクラーク兄弟によって、イギリス(イングランド)南西部にあるストリートという街で設立されたイギリスのカジュアルシューズブランド。英国で現存している最古の靴ブランドとして知られている。創業当初は毛付きシープスキンのスリッパを生産していたが、そのヒットを機に、その知見を活かし、「柔らかい素材のソフトな履き心地の靴」を追求し始め、履きやすさと快適さを併せ持つカジュアルシューズや人間工学を駆使した「コンフォートシューズの原点」と言われる靴づくりに取り組んでいく。その後1950年に世界初の「Desert Boot(デザートブーツ)」を発売。アメリカで大ヒットとなったことが転機となり、世界的なブランド認知度を獲得するまでとなる。その後1966年に発売された「Wallabee(ワラビーブーツ)」と併せて、現在でもブランドの代表的なシューズ展開へと繋がっていった。その後1972年には「Desert Trek(デザートトレック)」、1980年には「Natalie(ナタリー)」を発売するなど、次々にタイムレスな名作を生み出している。

"クラークス(Clarks)"について

品の良いベーシックなフォルムと上質な素材、そして人間工学に基づいた履き心地と、3拍子揃った「間違いのない」シューズブランド"クラークス(Clarks)"。ブランドの転機となり、その地位を不動のものに押し上げたのが「デザートブーツ」だ。この生みの親はクラーク兄弟の直系4代目にあたるネイサン・クラーク氏で、第2次大戦中イギリス陸軍に従軍していた彼は、ビルマに進駐していた際、友人からゴム底のミリタリーシューズを見せられたことにヒントを得て、スエードアッパーとクレープソールを組み合わせたのが、今日のデザートブーツの原型となった。これが発売された1950年当時、イギリスではかっちりとしたドレスシューズが至高とされており、「こんな風変わりなシューズが売れるわけがない」と社内外では大不評であったが、アメリカで、その快適な履き心地が評判を呼び大ヒットを記録。逆輸入的な形で本国でも浸透していった。その後も「ワラビー」「ナタリー」など、人間工学に基づいた数々のコンフォートシューズを生み出し続け、その長い歴史の中で、欧州、北米、アジアと進出。現在は生産拠点をインド、ブラジルなど世界中に持ち、全世界で2,000万足以上もの累計販売実績を誇っている。

タイムレスでコンフォートなシューズブランド“クラークス(Clarks)"。
学生時代にアルバイトをして、初めて手に入れた、という世代も多いのではないだろうか。
コーディネートの幅の広さとTPOを選ばない上品なデザインは「どんな1足を買っていいか分からない」という人におすすめのシューズブランドだ。

この春、ぜひ1足、揃えてみてはいかがだろうか?

「デザートブーツ(Desert Boot」photo by clarksshoes

出典:https//www.instagram.com

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