#オーベルシー(AUBERCY)ー ブランド図鑑vol.139

1935年にスタートしたフランスの老舗シューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。今回はフランス、イギリス、イタリアの靴の良い部分を合わせた、混血的な存在の同ブランドをご紹介する。

出典元:@aubercy

1935年にスタートしたフランスの老舗シューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。今回はフランス、イギリス、イタリアの靴の良い部分を合わせた、混血的な存在の同ブランドをご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

1935年に創業をスタートしたフランスの老舗シューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。レニー・オーベルシーとアンドレア・オーベルシー兄弟が、フランス、パリにて創業をスタート。創業者がイギリスで靴の生産に関する経験を積んでいたこともあり、創業から間もない頃は、イギリスの靴作りの影響を強く受けていた。それにフランスの独特なディテールデザインを加えたものが特徴だった。さらに創業から約20年でイタリアに工場を移したことがあり、フランス、イギリス、イタリアの靴の良い部分を合わせて具現化したような靴となっている。大手の傘下に入ることなく、未だに家族経営が続けられているのも、"オーベルシー(AUBERCY)"の魅力の1つでもある。現在は創業者の孫にあたる3代目のザビエルが当主として経営を任されている。

"オーベルシー(AUBERCY)"について

1935年にパリのヴィヴィエンヌ通りに創業した「他とは違う靴作り」を目指したシューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。もともと創業者が英国靴に強い影響を受けていたこと、さらに創業から約20年でイタリアに工場を移したこともあり、フランス、イギリス、イタリアの靴の良い部分を合わせて具現化したような靴が特徴。ややロングノーズのすらりとしたシルエットはフランス的。デザインには英国的な質実さも感じ、作りはしなやかで軽快、イタリア靴の良さをそのまま生かしている。また、靴作りに用いる製法は、イギリス的な「グッドイヤーウェルト製法」、イタリアの靴ブランド「ステファノ・ブランキーニ(Stefano Branchini)」が開発した「ノルヴェジェーゼ製法」や、イタリア伝統の「マッケイ製法」など実に多様。多くの製法を取り入れながらも、フランスを代表するシューズブランドとして品質とデザインを維持しているのは、職人とデザイナーの技術が高いことの証明ともいえる。日本ではまだ知名度はないものの、ブランド化されていないフランスならではのエスプリを感じたい方におすすめのブランドだ。

"オーベルシー(AUBERCY)"

出典:https//www.instagram.com

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