#ア・テストーニ (a.testoni)ーブランド図鑑 vol.124

靴産業が盛んなイタリア靴産業において、確固たる地位に立つイタリアの革靴ブランド "ア・テストーニ(a.testoni)"。今回は、複雑な技術を必要とするボロネーゼ製法を受け継ぎながら、数々の意匠で唯一無二の革靴を手がける同ブランドについてご紹介する。

出典元:@atestoni_official

靴産業が盛んなイタリア靴産業において、確固たる地位に立つイタリアの革靴ブランド "ア・テストーニ(a.testoni)"。今回は、複雑な技術を必要とするボロネーゼ製法を受け継ぎながら、数々の意匠で唯一無二の革靴を手がける同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

1929年、イタリア・ボローニャに紳士靴のビスポークブランドとして誕生した"ア・テストーニ(a.testoni)"。創業者のアメデオ・テストーニは、代々靴職人の家系に生まれ育った人物。生粋の職人魂を持つ彼が下積みを経て、ボローニャに工房を設立したのがこのブランドのスタートであった。

「世界一美しい靴を作る」という夢を抱いていたアメデオ・テストーニの志は、第二次世界大戦の終結から数年後の1950年代に現実のものとなる。彼が開発した「ボロネーゼ製法」によって作られた革靴は、これまでの革靴からは想像もつかないような、柔らかくしなやかな履き心地を実現したものだった。その後1960年代になると、ヨーロッパ各国からアメリカへと渡り、アジアへと広まった。1978年には第1号店となるフラッグシップショップをオープン。日本では、銀座に旗艦店を構え、その他高島屋(日本橋・大阪)、三越(日本橋本店)、大丸(神戸)などにショップがある。

"ア・テストーニ(a.testoni)"について

伝統の「ボロネーゼ製法」を継承し、手作りにこだわり続けるイタリアの名門ブランド"ア・テストーニ(a.testoni)"。「ボロネーゼ製法」とは、イタリアのマルケ地方に伝わる「マッケイ製法」を、"ア・テストーニ"が独自に発展・完成させた製法。裏革を袋状に縫い合わせ、半中底を使用しているため、柔軟性に優れた履き心地が良い靴に仕上がり、また、デザインに自由が利く点もボロネーゼ製法の特徴である。

さらに、靴の仕上がりを羽毛のように軽くする「ピューマラピッド」の技法も、ア・テストーニが独自に開発し、特許を取得した技術である。上質な仕上がりはもちろん、同時に暑さや寒さ、湿気といった天候条件から足を保護するこの技術はア・テストーニの上級ラインのモデルに採用されている。

177もの工程を経る、とても丁寧な製法で創り上げられた至極の履き心地と、デザイン性の高い
"ア・テストーニ(a.testoni)"のシューズはこれからも世界中の人々を虜にしていくだろう。

"ア・テストーニ(a.testoni)"

出典:https//www.instagram.com

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