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#ジョセフチーニー (JOSEPH CHEANEY)ーブランド図鑑vol.117

1886年、靴の聖地ノーザンプトンで設立された英国の老舗シューメーカー"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"。今回は、長い歴史と伝統を守りながらも、コンテンポラリーな靴を生み出し続ける同ブランドをご紹介する。

出典元:@cheaney.jp

1886年、靴の聖地ノーザンプトンで設立された英国の老舗シューメーカー"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"。今回は、長い歴史と伝統を守りながらも、コンテンポラリーな靴を生み出し続ける同ブランドをご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"の創業者であるジョセフ・チーニーは、「B.Riley社」という会社で工場長として働いていたが、1886年、英国・ノーサンプトン州の郊外、デスバラーにあるステーションロードに「J.Cheaney, Boot & Shoemakers」をスタート。当時は地元の身近な地域にのみ供給される小規模なものであったが、その後第1次世界大戦中には工場は忙しく稼働し、1週間で約2,500足のブーツやシューズを製造していた。供給先は英国全土に広がり、英国での認知も高まってくることとなる。第2次世界大戦後、創業者の孫ディック・チーニーは海外への供給を展開し、シューメーカーとしての確固たる地位を築いていくこととなる。1966年にはクイーンズアワード賞を輸出部門で受賞、その後チャーチに買収され、"Cheaney of England"として、1967年から自社ブランドの販売をスタート。地元で着々と成長を遂げることとなる。2002年にはロンドンに旗艦店をオープン、ブランドの認知度は一層増し、2009年にはチャーチ創業家が"チャーチ"(プラダグループ)から"ジョセフ チーニー"を買収し、再び独立。現在は英国伝統のグッドイヤーウェルト製法でクラシックな路線をおさえつつ、コンテンポラリーな靴も製造しているシューメーカーとして進化し続け、世界でも再注目されているブランドである。

"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"について

「伝統靴に新しい感覚を吹き込む」シューズブランド"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"。"チャーチ"の傘下であったことから、"チャーチ"のセカンド的な位置付けとしてみられることが多かったが、2009年の独立後は独自路線を貫くようになり、時代に即したエッセンスを取り入れる名手となっている。顧客の要望や提案を受け入れ反映していくシューズメーカーは自社でデザイナーを抱えるノーザンプトンでは珍しいシューメーカーである。それは海外でも別注に柔軟に対応し、日本の有名セレクトショップからもオファーを多数受けていることからもうかがえる同ブランドの他にはない強みである。
そして"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"の魅力は、レザーのカッティングから最後の磨きをかけて箱に詰めるまで、自社工場で160工程を8週間もの時間をかけて完成させる丁寧なつくりと、コストパフォーマンスの良さにある。そしてグッドイヤーウェルト製法を採用しているため、履き込むほどに足になじんで履きやすくなるというのも忘れてならない魅力。
数あるラストの中でも創立年を冠した「1886」は英国の伝統的な丸みのあるラウンドトゥとややゆとりのあるボールジョイントで、幅広な日本人の足に馴染みやすいと国内でも高い支持をうけている。シューズでは細身のフィットと小ぶりのヒール部分が特徴の「アルフレッド」や、トラディショナルな外羽根キャップトゥの「ケンゴン」なども人気のモデル。新しいラストやモデル、仕様をどんどん発表していく"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"。老舗シューズブランドながら、ひとつの枠に収まることなく、いろいろなテイストの靴を柔軟に作れるブランドとして現在も進化を続けている。

"ジョセフ チーニー(JOSEPH CHEANEY)"

出典:https//www.instagram.com

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