#ローク(LOAKE)ーブランド図鑑vol.115

1880年、イギリスのノーザンプトンにて創業をスタートした"ローク(LOAKE)"。今回は長い歴史とグッドイヤーウェルト製法の功績が認められ、イギリス王室御用達の称号「ロイヤルワラント」をもつ同ブランドをご紹介する。

出典元:@loakeshoemakers

1880年、イギリスのノーザンプトンにて創業をスタートした"ローク(LOAKE)"。今回は長い歴史とグッドイヤーウェルト製法の功績が認められ、イギリス王室御用達の称号「ロイヤルワラント」をもつ同ブランドをご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

"ローク(LOAKE)"は、1880年 現在のロークの取締役社長、アンドリュー・ローク(Andrew Loake)氏の曽祖父であるジョンと、トーマス、ウィリアムのローク3兄弟によって、ノーザンプトンシャ州のケタリングのキングストリートにて創業をスタートした。1894年、現在も工場を構えるウッドストリートに移転。1910年代~1940年代の第一次・第二次世界大戦中は、戦争のためのアーミーブーツなどを提供し、その後1950年代後半~1960年代中頃には、ロンドンの若い労働者の間で流行したファッションスタイル「モッズ」御用達のブランドとして、イングランド出身のシンガーソングライター ポール・ウェラーが着用したことで、モッズの象徴のような存在になった。そして長い歴史の中でその功績が認められ、2007年にはイギリス王室御用達の称号「ロイヤルワラント」を授かることとなり、世界的ブランドとして名を知られることとなる。

"ローク(LOAKE)"について

「ロイヤルワラント」の称号をもつイギリスのシューズブランド"ローク(LOAKE)"。現在は主にイギリスのケタリング工場製のものと、インド製のものとで大きく5つのラインに分かれている。ロークの最高級ラインのコレクション「Loake 1880」、そしてケタリングの工場で作られている、メインコレクション「Loake Shoemakers」、ケタリングの工場で設計、製造はインドで行われているライン「Design Loake」は、よりモダンで若い人向けのコレクション。また同じくケタリングの工場で設計され、製造はインドで行われているライン「L1」は、コストパフォーマンスがよく、ビジネスマンに対してより現実的な値段と、使いやすいデザインが揃ったコレクションとなっている。そしてグッドイヤーウェルト製法とは違い、セメント製法を使ったカジュアルコレクションとして「Loake Lifestyle」が存在する。数あるアイテムの中でも"ローク(LOAKE)"を代表するモデルといえば、モッズが愛したタッセルローファー「Brighton(ブライトン)」。1964年に「モッズ」と「ロッカーズ」のファッション争いが起き、それが「ブライトン」の海岸であった事にちなんだ名称として名づけられたモデルだ。クラシックなフォルムとグッドイヤーウェルト製法で履き心地を追求したシューズは、モッズ・スピリットを感じられる1足として知られている。
履く人のことを考えた靴作りの精神を決してぶれることなく持ち続ける"ローク(LOAKE)"は、「ロイヤルワラント」の称号に甘んじることなく、生涯にわたって愛用できる高品質なシューズを今日も作り続けている。

"ローク(LOAKE)"Loake 1880

出典:https//www.instagram.com

この記事を読んだ人におすすめの記事

    合わせて読みたい