#ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)ーブランド図鑑 vol.74

1996年に設立され、靴紐を必要としないスニーカーとしてその名を広めたオーストラリアのスニーカーブランド"ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)"。今回は、その高いデザイン性と快適な履き心地で人気の同ブランドをご紹介する。

出典元:@royalelastics

1996年に設立され、靴紐を必要としないスニーカーとしてその名を広めたオーストラリアのスニーカーブランド"ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)"。今回は、その高いデザイン性と快適な履き心地で人気の同ブランドをご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

1996年、タル・プライス(Tull Price)とロドニー・アドラー(Rodney Adler)という2人の斬新な発想を持った若者によってオーストラリアのシドニーで設立されたスニーカーブランド"ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)"。彼らは伸縮素材を用いた靴紐のない独特なデザインのシューズを形にした。設立者の1人であるタル・プライスは、シドニーでクラブやパーティーなどを主催しており、そのストリートカルチャーへの愛をシューズデザインに活かした。また彼は、スケーターたちが靴ヒモを靴の中に入れてスケーティングしているのを見て、スポーツシューズにこのアイデアを取り入れようと考える。彼はこのコンセプトを実現させるため、学生時代の友人であるロドニー・アドラーに声をかけたのがブランド設立のきっかけとなる。数か月の試行錯誤を経て、彼らはスポーツとレジャーをかけ合わせた、フィット性の高い「アスレジャー(Athletic+Leisure)」ラインを展開。その靴紐をなくしたユニークなデザインのシューズはファッショナブルなだけでなく、高いフィット性と簡単に脱ぎ履きできる構造で、シドニーのストリートカルチャーを好む人々の間で瞬く間に人気となる。オーストラリアでの成功の後、彼らはイギリス・ロンドンへのブランド進出を行い、新ブランドライン「Cool Britannia」を展開。その名はロンドンのアンダーグラウンドミュージックやファッションシーンにおいて瞬く間に広がり、勢いに乗ったブランドは1998年にロンドン有名なトレンドショー「40 degree」にて「Most Radical Product(今最も勢いのあるプロダクト)」に選出され、続いて1999年には「アスレジャー」ラインがオーストラリアにて「Fashion of the Year」の賞を獲得。3年のうちに急成長したブランドは、オーストラリア、アメリカ、ヨーロッパ、日本においての販売を展開する。2000年には、Overeasy、the Smooth、the Chargrillなどのクラシックシリーズに続き、最も有名なシリーズとなるthe ICONを発売。現在では香港に本社を置き、アメリカロサンゼルス、中国、台湾に支店を拡大するなど、その勢いはとどまるところを知らない。2016年でブランド20周年を迎え、現在もクラシックモデルはもちろん、貪欲に新シリーズを展開しつつ、独特のデザインや快適さ、耐久性を追求し、世界中の顧客に満足を提供し続けている。

"ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)"について

"ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)"のスニーカーと言えば、靴紐がないことが最大の特徴だ。脱ぎ履きが楽なことはもちろん、普通に歩いてもフィット感に問題は感じない。靴紐がないことでより自由なデザインが可能となり、斬新なデザインが生まれやすくなっている。クリエイティブさ、そしてグラフィックアートのDNAを持って生まれた同ブランドは、ファッション、スポーツ、音楽、現代美術を通してインスピレーションのあるライフスタイルを表現している。ラップバンドのBeastie Boys、DJ GoldieやGwen Stefaniの L.A.M.Bシリーズ、そして原宿ラバーなどの世界的な音楽シーンとのコラボレーションを実施し、そのアート性を追求している。ファッション性のみならず、その快適な履き心地を可能にするために、ブランド名にも入っている「エラスティクス」という伸縮素材を用い、これに加えてストレッチ素材のメッシュを使用することによってフィット感をさらに向上させている。履き心地に加え、ストリートカルチャーの香りが漂うデザイン性の高さ。今後もその動向から目が離せなくなりそうだ。

ロイヤルエラスティクス (Royal Elastics)

出典:https//www.instagram.com

公式サイト

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