アルピニスト用の靴からスタートしたフランスのシューズブランド"パラブーツ(Paraboot)"
"パラブーツ(Paraboot)"は、1908年に創業者であるレミー・リシャール・ポンヴェールが、アルピニストたちが集まるフランス東部の町 イゾーに小さな靴工房を開き、登山靴を製作したことからスタートしたフランス発のシューズブランド。そのため、登山靴をルーツとした堅牢な作りと、長時間履いても疲れにくい特徴を持っている。1945年にはチロリアンシューズの「ミカエル(Michael)」が大ヒット、1960年代にはアウトドア靴でもヒットを飛ばし、世界的にその名が知られるようになる。スーツにもデニムにも合わせられる幅広いファッション性と丸みを帯びたフォルム、オリジナルで開発した“リスレザー”によるしっとりした光沢と、世界で唯一 自社製ラバーソールを生産している同ブランドは、その美しい外観から「フランスの宝石」とも呼ばれている。
売れ筋から新作までが勢揃い!「パラブーツ青山店」
そんな"パラブーツ(Paraboot)"が展開している直営店の1つで、2001年6月にオープンしたのが「パラブーツ青山店」だ。青山5丁目の交差点から六本木通りに向かって5分ほど歩くと、右手に同ショップが見えてくる。フランス・サンジェルマンにある店を模したという白壁とウッドを基調にしたインテリアは品があり、原宿の喧騒を忘れ、ゆっくりと落ち着いた雰囲気で訪れることができる。この青山店はフラッグシップショップであるだけに品揃えが豊富で、新作から定番まで、ほとんどのアイテムを見ることができる。
ずっしりと重みがあり堅牢なつくりを感じさせるシューズは、リスレザーと呼ばれる革が用いられている。特殊な製法で革にオイルを染み込ませているために雨の日にも履くことができ、ドレスダウンを避けられる。また、同ブランドの特徴であるラバーソールは安定感があり、どのシューズもアッパーのフォルムと一体化して調和をなし、芸術品のような完成度を感じさせる。これを長い時間をかけて履き慣らしていくうちにどんどん味わいが増し、唯一無二の「パラブーツ」となっていくのだろう。
さて、店員さんにおすすめを伺ってみると、定番にしてロングセラー、パラブーツの代名詞ともいえるシューズ「ミカエル(Michael)」をご紹介いただいた。このシューズはエルメスが特注したことから生産が始まったとされる、チロリアンシューズの名作で、本国フランスでは、ブランドのなかでもナンバーワンの人気を誇るモデルとして知られている。デザインも秀逸で、丸みのあるトゥとくっきりと深みのあるモカにより足元にボリューム感を持たせてくれる。タウンユースのアイテムとしては秀逸な1足だ。
店内には定番の「シャンボード」や「ミカエル」などはもちろん、スタイリッシュなビジネスシューズの「ドレスライン」、ドライビングシューズなどのカジュアル、サンダルやミュールなどのレディースラインも充実。もちろん、シュークリーム、シューブラシなどのオリジナルのケア用品も購入でき、純正パーツによる修理態勢も整っている。
落ち着いた品のある雰囲気のショップに、豊富なラインナップ。何よりおしゃれにこだわりを持つお客さんが多い同ショップには、赴くだけでも刺激をもらうことができる。
近くに立ち寄った際には、ぜひ足を運びたいショップの1つだ。
ショップ情報
〒107-0062
東京都港区南青山6-12-3
TEL.03-5766-6688
営業時間: 11:00 ~ 20:00
店休日: 不定休
公式サイト
1908年以来、男性と女性のためのハイエンドシューズメーカー。
出典:https://www.paraboot.com/ja