2016年、プロダクトデザインブランド"プロエフ(proef)”がスタートした大阪発のシューズブランド"ローパー(LOPER)”。ブランド名は、「歩く」「走る」を意味するオランダ語の“lopen”に由来し、「歩く人」を意図しているという。同ブランドから誕生した背景には、毎年世界で2,200万足以上の靴が生産されながら、かなりの量の手作業を伴う仕事で、有害な接着剤を大量に使用して作られており、多くの先進国の履物ブランドは賃金が低い国に製造の全部または一部を外注しているという現状。そして大抵の場合、消費量よりも、生産量が上回り、大量の廃棄物を生み出し続けている。
そんな現状を重く受け止め、自分で作り上げる創造力を刺激しつつ人と環境にやさしい靴づくりを体験してもらおうという想いからブランドはスタート。ソールと甲材の縁に開けた穴にロープを通し靴を製作するという体験を各地のワークショップで開催。そしてもっと多くの人に"Loper”に込めた願いに参加して欲しいという想いから「人にやさしい」「環境にやさしい」を実践する輪を広げる為、2022年には既製品化も実現。大阪から全国、そして世界に向けて発信し続けている。

伝統的なレザークラフトと、ストリート感覚のスニーカーを組み合わせたユニセックスシューズ"ローパー(LOPER)"。高品質なレザーのアッパーと、EVAとレザーのフットベッド、耐久性に優れたラバーソールを、ローパー構造によって組み立て、履き心地と凡用性を実現している。甲部分とアウトソールを接着剤を使用せず、ロープを通して接合されることから接着時のガスの発生を無くし、アウトソールをEVA製にすることで、焼却してもダイオキシンが発生しないなど「人にやさしい」「環境にやさしい」シューズを展開している。中でも人気なのが自分の好きなカラーでカスタマイズができる人気のシューズ｢Loper KIKU｣。全21色の全てのバリエーションが楽しめるカスタム式で、オンラインストアには完成品も展開中。各地のポップアップストアや公式オンラインストアで購入が可能だ。価格帯は1万円前後となっている。