創業125周年を迎え、今なお変化し、挑戦を続ける「イケダヤ靴店」
2023年で125周年を迎える「イケダヤ靴店」は、1898年、東京・御徒町にて、靴の製造販売を行う店としてスタートした。その長い歴史の中では戦争やバブル期のチェーン展開、そしてコロナ禍のインバウンド激減など、時代の流れに応じて変化を重ね、現在では靴の専門店として、リアルとデジタルの融合を目指して店舗運営を行っている。丁寧な接客はそのままに、AIを使ったサイズ提案システムを導入してECに注力するなど、今なお挑戦を続けている。今回は、そんな「イケダヤ靴店」についてご紹介する。
ブランド取扱数、商品の豊富さでは群を抜くシューズショップ
今やインバウンドも国内の観光客も多く行きかう街・上野のアメ横。安くていいものが手に入る問屋街として、食品だけでなく貴金属類や靴、洋服のお店などがひしめき、何を探しても、とにかく種類が豊富に揃っており、それを求めるお客たちが活気ある街を作っている。そんなアメ横でひときわ目立つ緑の看板に茶色いブーツのお店「イケダヤ靴店」。店頭には"コンバース"の定番モデルがお買い得な価格で並んでいる横に、ポップなビーチサンダル"Hippobloo(ヒッポブルー)"がお目見えし、気持ちの良い初夏のお出かけシーンを提案。この雑多な感じがとてもアメ横っぽい。
店頭には様々な表情の靴が並ぶ。1階はカジュアルなスニーカー類、2階には革靴がある。どのジャンルの靴にも言えることだが、こちらのショップの品揃えには、おなじみのブランドの中にもピリリと光る選球眼が感じられる。
例えばアウトドアシューズには、おなじみ"KEEN(キーン)"などに混じって、国内ではなかなか見かけないブランドも並ぶ。こちらは1948年にイタリア・モンテペールで創業したマウンテンシューズメーカー "Lomer(ロメール)"も。高い防水機能を持ち、快適性、スタイル、職人技を提供し、デザインから生産まですべてをイタリアで行っており、イタリアならではのカラーリングでファッションシーンやトレッキングシーンに浸透し、ヨーロッパ各国で愛用されている。
2階の革靴も例外ではない。"Dr.Martin(ドクター・マーチン)" や "RED-WING(レッドウィング)" など、馴染みのブランドの中で、ひときわ目立つロックなブランドが "NEW ROCK(ニューロック)" だ。
1929年スペインで創業したシューズ&ブーツブランドで、パンク・ロリータ・ゴシックといったファッションにぴったりな、独創的なデザインを多く発表している。厚底ブーツやエンジニアブーツは、音楽界・演劇界からも多くの支持を得ているというのも頷ける。
店内の奥では、常連さんらしき方々が店員の方と話しこみながら試着を繰り返している。見たことのない商品を見て何だろうと思う、触って確かめる、沢山ある商品の中から選ぶ、試し履きをする、店員さんに計測してもらったりアドバイスをいただくなど、こちらのショップには、ネットショッピングでは補えない楽しさに溢れている。
海外のブランドメーカーから直接仕入れたここだけの靴、ニッチなフランドなど、普段お目にかかれない靴も多数取り扱う「イケダヤ靴店」。上野のアメ横に「イケダヤ靴店」ありき、そんな圧倒的な迫力と存在感を感じるショップだ。
靴好きの方なら、是非一度訪れてみていただきたい!
ショップ情報
イケダヤ靴店
住所:〒110-0005 東京都台東区上野4-5-2
電話:03-3832-0248
営業時間:11:00-19:30(年中無休)