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#ノグチ靴工房 ショップ紹介ー#374

2015年に埼玉県・浦和にオープンした、注文靴と手づくり靴の教室を運営する「ノグチ靴工房」。今回は、手作り靴を職業にしたい方向けの専修コースや、一度自分で靴を作ってみたい人向けの手作り靴教室などを運営する、同工房についてご紹介する。

出典元:photo by Shoes-box

2015年に埼玉県・浦和にオープンした、注文靴と手づくり靴の教室を運営する「ノグチ靴工房」。今回は、手作り靴を職業にしたい方向けの専修コースや、一度自分で靴を作ってみたい人向けの手作り靴教室などを運営する、同工房についてご紹介する。

目次

注文靴と手づくり靴教室のお店「ノグチ靴工房」

浦和で気になる靴屋さんを発見した。2015年に茅ヶ崎から埼玉県・浦和に移転オープンした、注文靴と手づくり靴の教室を運営する「ノグチ靴工房」だ。店主の野口マサジ氏は自分一人で全てを作り上げる靴職人に魅せられ、公務員の職を辞し、原宿にある「モゲ・ワークショップ」にて手づくり靴について1から学んだ人物。その後注文靴製作を開始、2001年、神奈川県茅ヶ崎市に工房を構え、本格的に注文靴と手づくり靴の教室を始動する。2006年には、手づくり靴を仕事にする専門コース「WORKS」を開校。その後木型の作り方を学び、2015年に浦和工房を移転オープン。この場所で今年7年目を迎える。今回は、靴を重要な生活用品と考え、足や体の健康を守るため、足の構造から考えて手作りする靴作りを展開する、同ブランドについてご紹介する。

レザースニーカー photo by noguchi_shoe

出典:https//www.instagram.com

履く人の足に合わせた、機能本位の靴を作り続ける工房

工房は、JR浦和駅西口から徒歩6分ほど。駅から県庁通りをまっすぐ進み、浦和駅西口交差点を左折。そのまま3ブロック進んだところを再び左折し、不動産屋さんのある路地の角にある「さきっちょ店舗ビル」の2階にある。

ノグチ靴工房 photo by shoeslover55

出典:https//www.instagram.com

工房と言っても、注文靴がメインではない。靴づくりの教室がメインだ。クラスは、手作り靴で身を立てたい人のための専修コース「WORKS」、自分で靴を作ってみたい人のための手作り靴教室「SCHOOL」、オーダーでないと困るお客様向けの「ORDER」、誰でも参加できる木型と型紙の専科クラス「LAST&PATTERNクラス」の4つがある。無理なく通えるよう、複数の曜日・時間帯、専修コースでは日曜クラスなどが設定されている。工房は浦和のほか、茅ヶ崎にもある。

受講の動機は皆さんそれぞれで、「もともと靴に興味があって、足にとっての健康やリラクゼーションに興味があった」という方もいれば、「ヒールが合わなくてマメだらけになりオーダー靴を作ったところから、靴作りに興味を持ち入学した」という方も。様々な靴学校があるが、「デザイン重視だったり、量産型が多かったりする中で、こちらの工房では足の健康を重視して靴を作っているところ、暮らしの中で身近な人のために靴を作るという先生の自然体のスタンスが好きで通っている」など、厳しくも温かく、ポリシーのある先生の御人格も大きく影響しているようだ。

ノグチ靴工房 photo by noguchi_shoe

出典:https//www.instagram.com

誰一人として、足のサイズは同じではない。本当に自分の足に合う靴を履くことが、健康に良い影響を及ぼすということは分かっているはずなのに、日本の現代社会においては、未だそれを軽視してしまいがちだ。

私たちは「靴に足を合わせる」ことに慣れてしまっており、たとえ「この靴は自分の足の形には合わない」と感じていても、お気に入りのブランドの靴に足を押し込んで、足を痛めてしまう。その繰り返しが、後々体にどのような影響を及ぼすか気づいていても、「そういうものだ」と、気づかぬふりを続けてしまう。

しかし、こちらの工房の靴は、全て履く人の足に合わせて作られている。受注靴ではあるものの、「あくまで機能本位の靴」を作ることをポリシーとしており、ヒールの高いもの、つま先の尖ったものは作らないという。その人の足に沿った自然な形のシューズたち。この工房で作り出される靴は、何十年も一緒に歩けるような「暮らしを共にする靴」たちだ。

手作りのワラーチ photo by noguchi_shoe

出典:https//www.instagram.com

同工房ではその素材にもこだわり、靴のアッパー(表革)やライニング(裏革)にはベジタブルタンニンレザーを多く使用している。 植物からの抽出液で鞣されるタンニンレザーは製造工程において環境に与える負荷がクロムレザーよりも少なく、 出来上がった革自体も人体へのアレルギーなどの悪い影響が少ないものだという。タンニンレザーは、現在の革製品(靴や鞄)の主流であるクロムレザーが持つその生産性や低コストという価値の選択によって犠牲にしてきた、 革が本来持っている「革らしい質感」や「動植物由来の自然素材」という魅力を持っている。

また、履き手の足や環境にやさしい靴を健康的に楽しく作って欲しいという思いで、 トルエンや他の有機溶剤を使用していない「水性接着剤」をずっと使用しているそう。 溶剤系と比べると多少接着力が弱かったりコストがかかったりするが、履く人の身体や周辺環境に少しでもやさしい方を選ぶことのほうがよいと考えているそうだ。

ワークショップ photo by noguchi_shoe

出典:https//www.instagram.com

工房では2022年10月現在、第18期(2023年春期)の生徒を募集中だ。入学金は5万円ほど。学費は66万円〜となっており、決して安くはないが、靴職人としての道を拓いてくれるだけでなく、重要な生活用具である靴を、自分の足のこと、靴のことを学びながら、”自分らしい靴”を手に入れることができる。

「合う靴がない」、「足のこと、靴のことをもっと学んでみたい」という方には、ぜひお薦めしたい!

ショップ情報

手作り靴教室・靴の学校【ノグチ靴工房】
住所:〒330-0064 埼玉県さいたま市浦和区岸町4-20-15 2F
電話:048-822-6771
営業時間:10:00-18:00(月曜日定休)
E-mail:info@nogutsu.com
※JR浦和駅 西口から徒歩約6分

公式ホームページ

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