第二次世界大戦後間もない1948年、日本におけるゴム工業発祥の地、神戸市長田区でスタートしたラバーソールブランド "buntaro（ブンタロウ）"。現在ではファッションシューズの生産地として知られている同地だが、その歴史は戦後、ゴム(ラバー)靴の一大産地として、日本中の焼け野原から日本人の足元を守ったことに始まる。

日本の履物製造における草分け的存在であった同地は、1951年の「独立気泡ゴムスポンジ」の発明により、日本最大の履物産業地域へと成長。そんな軽量で防水性やクッション性を備えた「独立気泡ゴムスポンジ＝AIR rubber」を、いつの時代も必要とされる安心・安全のニッポンメイドに進化させるべく誕生したのが同ブランドである。今回は、新宿伊勢丹本館で2022年8月23日(火)まで開催されている「buntarou新宿伊勢丹ポップアップ」についてご紹介する。

今回、新宿伊勢丹では初の開催となるポップアップショップは、新宿伊勢丹本館2階ウエストパーク付近にある、イセタン・ザ・スペースにて開催されている。ショップのエントランスにあたるエリアには漆塗りを思わせる深い朱色のショーウィンドウがあり、色とりどりのサンダルがディスプレイされている。

ショップには、和の雰囲気が存分に感じられる美しいディスプレイがされており、「草鞋サンダル」をはじめ、「b-sandal」などがサイズ・カラー豊富に展開されている。70年以上にわたって足指を使って歩く日本文化を支えてきた同ブランド。母体である「株式会社富士高圧プロダクツ」は、医療装具として1万人以上の処方実績を持つmysole®メソッドを生み出したグループ会社「神戸装具製作所」の技術とノウハウを融合させ、“人にやさしいニッポンメイド“なサンダルを生み出した。

今回のポップアップでは、ニッポンメイドのクオリティー光るサンダルアイテムをはじめ、ヨガやストレッチの際に屋内外で使えるマットや、チェア用の敷クッションなどをカラーバリエーション豊富にラインナップ。サンダルアイテムはサイズ展開豊富に、ユニセックスで用意されている。

その発想の原点は、日本の履物「草鞋（わらじ）」。鼻緒の付いた、脱ぎ履きしやすい利便性とともに、鼻緒を意識して歩くことから「足指を使用して歩く」という日本人特有の歩行文化を持ち合わせている。同ブランドは「5本の足指をしっかり使う歩き方こそが、身体を正しく整える」と考え、日本人の歩き方を自然と取り戻してくれる「草鞋サンダル」を開発。日本特有の履物文化を守り、現代的にリデザインされたそのサンダルは、履いた瞬間にふんわりと足裏を包み込む心地よさを感じる。

この一番のポイントであるラバーは、世界で唯一の新素材「marshmallow®」でできている。これは医療用インソールにも使用されるラバー素材で、歩行のサポートやよい姿勢、血流の改善を促す効果があるという。またアウトソールには、環境に優しい国産ガラスビーズやセラミック、特殊防滑素材などを練り込んだ「SnowRain®」という素材を使用、雨だけでなく、雪でも「滑りにくい」を実現した。

サンダルのアクセントになっている組紐製の鼻緒は、創業100年を超える日本屈指の組紐工場で熟年の職人が1本1本、丁寧に組み上げている。その工場で代々受け継がれてきた伝統の柄をベースに、蛍光色の糸を組み込むなど、新しいデザインに挑戦した結果、懐かしいけれど現代的で新しい「Kumihimo」が誕生。まさに伝統と確信の融合がなされた、現代の「草鞋」である。

店内には、他にも「marshmallow®」と比較して衝撃吸収性に優れ、耐候性や摩耗性も兼ね備えた素材「mochees（モチーズ）」による「b-sandal」も。鼻緒がゴムでできており、ソフトなビーチサンダルといったところだ。こちらのシリーズの価格は税込7,700円となっている。

履いて歩くことで身体を整えてくれる「buntaro Waraji Sandals」。
浴衣の足元に履くもよし、スカートやパンツに合わせるもよし。
カラーバリエーションも豊富なので、ファッションとしても十分に楽しむことができる。

この夏、ぜひショップを訪れてお試しいただきたいブランドの1つだ。
期間は2022年8月23日(火)までなので、気になる方はお早めに！

buntarou新宿伊勢丹ポップアップ（2022年8月10日(水) ～ 2022年8月23日(火)）
住所：〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目14-1 伊勢丹新宿店本館2階
営業時間：10:00 - 20:00