カニエ・ウェストのスタイリングを手がけていたヴァージル・アブローが、2014年にスタートさせた、ラグジュアリー×ストリートブランド"オフホワイト（Off-White™）"。 ブラックとホワイトの間のグレーエリアを定義しているというコンセプトのもと、メンズ・レディースコレクションに加え、オブジェクト、ファニチャー、印刷物を手掛け、“現在”のカルチャーやビジョンを発信している。ユニークな素材使いや、グラフィックデザインなどで遊びを効かせたデザインが特徴で、服や靴にアイデンティティーを持たせ、クリエイティブな手法でストーリーを埋め込んだコレクションを作っている。今回は、そんな同ブランドが2021年6月にオープンする国内3店舗目となる「オフホワイト銀座シックス店」をご紹介する。

ストリートモードを牽引するファッションブランド "OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH（オフ-ホワイト c/o ヴァージル・アブロー）"。洋服もさることながら、彼らの手掛けるスニーカーは新作がリリースされるたびに世界中で話題となっている。
こちらのショップは、国内初の路面店・旗艦店として2016年にオープンした、南青山の「OFF-WHITE™ TOKYO “SOMETHING & ASSOCIATES” c/o OFF-WHITE™ TOKYO」、続く2店舗目として2018年、ドーバー ストリート マーケット ギンザの6階にオープンした「Off-White c/o DSMG」、そして2021年7月に国内3店舗目としてオープンした「Off-White c/o Virgil Abloh™ GINZA SIX」。コロナ禍の影響などを受け、ギンザシックス自体が休館を余儀なくされた期間を経て、待望のオープンとなる。

ショップは北寄り（銀座三越側）のエスカレーターを上がってすぐ、3階のウイング部分に位置している。オレンジのネオンによる「Off-White」という文字が、オフホワイトの手焼きブリックに映える。そのブリックが大胆に砕かれ、その絶妙な欠け具合がアートとなって、目を引くショップデザインとなっている。

店内は縦に長く、天井には船内などで良く使われるような照明。ホワイトを基調としたインテリアである。手前にはアパレル、奥側にはシューズが陳列されている。ショップにはメンズの2021年コレクションがラインナップし、ギンザシックス店のオープンを記念した限定アイテムも発売されている。

本来であれば、3月オープン予定であった同ショップ。拘りにこだわった結果、何度かのオープン延期を経て、2021年7月3日、ようやくオープンの運びとなった。目を凝らすと、シューズのならぶ棚も、巻きつけられたロープにオフホワイトの塗装が施されたもので、すべて手作りであるとか。商品からショップから、店員さんとの会話までに至る買物体験全てが商品、という哲学を感じる。

奥のスニーカーゾーンへ足を進めると、左右に「Out Of Office "Ooo" Sneakers」や「Off-Court 3.0 Sneakers」などが並んでいる。ギンザシックス限定モデルもある「Out Of Office "Ooo" Sneakers」のラインナップが厚く、カーフレザーで作られたものにユーズド加工を施すサービスなども期間限定で行っているとのこと。同じラインのシューズでも、タグがプラスチック製であったり、レザー製であったり、出荷時期によってバリエーションを楽しむことができるそう。

ヴァージナル・アブローは、ラグジュアリーブランド"ルイ・ヴィトン（LOUIS VUITTON）"メンズ部門のアーティスティックディレクターに就任したことでも知られており、ファッションデザイナーとしてだけではなく、クリエイティブディレクター、アーティスト、建築家、エンジニアといったマルチな才能を持つ人物である。土木工学の学位と建築学修士号を持つ異色の経歴の持ち主で、その知識が後にファッションの世界で花開くこととなる。

時代を読む力と、育った環境から幼い頃よりスニーカーに親しみ、知り尽くしているからこその、そぎ落とされたデザインと履き心地。これは一度履いた者しかわからない体験だ。スニーカーは5万円台という絶妙な価格設定。基本的にメンズラインナップではあるが、サイズ展開によってはユニセックスとしても着用することができる。

そんな拘りの詰まったヴァージル・アブローの世界観を体感できる銀座シックス店を、ぜひチェックして！

Off-White c/o Virgil Abloh™ GINZA SIX
住所：〒104-0061 東京都中央区銀座６丁目１０−１
営業時間：10:30～20:30
電話番号：03-6891-3390