「モダンアーチザン(Modern Artisan)」をコンセプトに、モダンな職人・技工を誇るファッションブランド”コール ハーン(Cole Haan)”。1928年、アメリカ、シカゴにて、トラフトンコール(Trafton Cole )とエディハーン(Eddie Haan)両氏によって設立された。当初はメンズシューズのブランドとしてスタートし、徐々に女性用の靴、子供用靴へとラインナップを広げて行った。82年の小売部門立ち上げ以降、世界中に店舗を構えるようになり、70年にはアメリカの高級靴ブランドの代表的な存在となっていった。一時期はアメリカ"NIKE（ナイキ）"の傘下となり、以降、"NIKE"の優れたエア(Air)技術を、"コール ハーン"の高級な靴に取り入れるなどの改良が行われた。（"NIKE"傘下は2013年5月まで）今回は、そんな同ブランドが2020年12月にオープンした「コール ハーングランドショップキャットストリート」をご紹介する。

東京・原宿のキャットストリートと言えば、数々の有名・無名ブランドがひしめくファッションの聖地として知られている。主にストリートファッションブランドや若い世代向けのアンダーグラウンドなショップがひしめく中、アメリカを代表する洗練されたシューズブランド"コール ハーン"が出店したと聞いた時には、少々驚きを感じたものだ。

ショップは表参道からキャットストリートへと続く道へ入ったすぐ右手に存在する。当初、それが"コール ハーン"のお店とは分からなかった。これまでのショップの様相とあまりに違う店構えだったからだ。ブラックとイエローを基調としたスポーティな外観。これが国内3店舗目のショップとしてオープンした「コール ハーン グランドショップ　キャットストリート（COLE HAN GRANDSHØP Cat Street）」である。

ショップは2階建てになっており、雰囲気的には銀座の「ラコステ」と似た雰囲気の、モダン・スポーティな店構え。こちらでは時代を超えるデザインと革新テクノロジーを融合したフットウェアなどを展開しており、ファッショントレンドの発信地であるキャットストリートでブランドのフラッグシップストアとしての役割を担っている。

店内を入ると、正面ドアの外には“Find your future here （未来はここに）”というメッセージが掲げられている。正面の吹き抜けとなっている階段の踊り場にはアートが掲げられ、その他ショップの至る所に"コール ハーン"の新しいミッションが反映されており、これまでの洗練された大人しいイメージをいい意味で突き破ろうという気概を見て取ることができる。こちらのショップは企業家精神と好奇心にあふれる若年層のお客様を想定してデザインされたものだといい、これまでとは違った客層にアプローチしていることが分かる。

店内2つのモニターではコール ハーンの最新技術を紹介。店内のいたるところに表示されたQRコードは、ZERØGRAND（ゼログランド）、4.ZERØGRAND　（4.ゼログランド）、ZERØGRAND PERFORMANCE RUNNING （ゼログランド パフォーマンス ランニング）などの商品情報、サイズ情報（在庫状況）を提供するなど、インタラクティブなショッピング体験を実現している。また、照明付きミラーを備えたセルフィー・ステーションも用意され、“Blaze trails. Shatter boundaries. （限界を超えて現状を打ち破く）”とメッセージが向けられている。

様々な工夫が凝らされた「コール ハーン グランドショップ　キャットストリート」。
これまでとは違ったブランドを体験しに、ぜひ足を運んでみていただきたい！

COLE HAN GRANDSHØP Cat Street（コール ハーン グランドショップ　キャットストリート）
住所：〒150-0001　東京都渋谷区神宮前6-1-2
電話：03-6712-6616
営業時間：11:00~20：00　不定休