2010年、創業者兼デザイナーの柏崎亮氏によってスタートしたシューズブランド "エンダースキーマ(Hender Scheme)"。プレミアムなレザーを使ったシューズや革小物が有名で、中でも人気スニーカーをオマージュしたヌメ革製のシューズ「オマージュライン」が有名である。工業製品として製造されてきたスニーカーを、あえて浅草の家内制手工業と呼ばれるような、町の工場の人達が作ることで、オリジナルとは全く異なった温もりを宿す商品へと生まれ変わり、全く同じデザインでも、異なるものに生まれ変わる。さらにヌメ革を用いていることから、シューズは徐々に形や色が変化し、ユニークなものに仕上がっていく。表層的なデザインではなく、過程や考え方をデザインするのが"エンダースキーマ"の特徴である。

エンダースキーマのシューズの特徴は、モノが作られる背景や工程にあり、表層的なデザインではなく、過程や考え方をデザインしている。今回は、そんな同ブランドが2020年7月に宮下パークにオープンした「スキマ レイヤード ミヤシタパーク」をご紹介する。

今回で3店舗目となる直営店「スキマ 宮下公園」。話題の新スポットで屋上公園やホテル、様々なショップが並ぶ「渋谷レイヤード ミヤシタパーク」のNorth 2階に位置している。カフェキツネを過ぎてすぐ右手のコンパクトな店舗である。

わずか7坪の“隙間”に"エンダースキーマ"の世界観が詰め込まれたそのショップは、中に入らなくても、ガラス越しにすべてのラインナップを見渡すことができる店内には、シューズや革小物など、様々なアイテムがディスプレイされている。シーズンのコアとなる新作シューズはもちろん、"エンダースキーマ"が毎シーズン1型ずつ新たに展開している「manual industrial products」の新作や、ゴムコーティングのカウレザー、バケッタレザー、ネオプレーン、ナイロンなどをパズルのようにあてはめた「plover brogue」など、一部のシューズも販売している。

また内装にも同ブランドならではのこだわりがある。"エンダースキーマ"の世界観が感じられるスチールとアルミニウムのシェルフと、ベジタブルタンニンレザーによるユニットシステムのシェルフは、ミニマルながらも温かみが感じられ、ショップ自体が経年変化していくという。

これまで出店されていた同ブランドのショップは、デスティネーションストアとなっており、なかなか足を運べなかった人も、ブランド史上初めて商業施設内への出店となるこのショップならば、買い物のついでに気軽に立ち寄ることができる。

渋谷の新スポット、宮下パーク。
話題のスポットを訪れながら、スキマの世界観を感じに、ぜひ行ってみていただきたい！

スキマ 宮下公園 sukima Miyashita Park
住所：東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 2階
電話：03-6434-1197
営業時間:11:00～21:00(施設の規定に準ずる)