最もアーティスティックなフランスの紳士靴ブランド "コルテ(CORTHAY)"
1990年、フランスのパリにて、高級オーダーメイドの靴ブランドとしてスタートした"コルテ(CORTHAY)"。幼い頃から革小物作りに熱中していたピエール・コルテ(Pierre Corthay)は、靴の専門教育を受けた後、"ジョンロブ"、"ベルルッティ"などで経験を積んだのちに独立。数ある紳士靴のブランドの中でも非常に芸術的で、デザイナー色の強い部類に入るブランドと言われている。
そのデザインは単に伝統を重んじたクラシックなものではなく、イギリスの伝統的な手法をベースに持ちながら、独創的なカッティングから生み出されるデザイン性を持ち、現代的な感性がつぎ込まれた“芸術作品”との呼び声も高い。べベルドウエスト製法によるアーチ型の美しいシルエットと、サイドエッジの先端にあるベクデーグル(鷲のくちばし)と呼ばれる曲線の美しいトウ、また、芸術的視点から“絵画の額縁”と表現するコバにも機能と美しさを追求。さらに最後の色の仕上げで、艶がありエレガントな風合い。もちろん靴づくりの技術も高く、ラスト(木型)、アッパー・レザーの取り扱い、縁まわりのパイピングなどの秀逸さは群を抜くレベル。今回は、そんな同ブランドが2004年に東京の南青山にオープンした「メゾンコルテ青山」をご紹介する。
パリに続く2番目のオンリーショップ「メゾンコルテ青山」
1990年創業の新鋭紳士靴ブランド"コルテ"のパリに続く2番目のオンリーショップ「メゾンコルテ青山」。2004年3月にオープンしたこのショップは、南青山の骨董通りから1本奥まった、静かな裏通りに存在している。住宅街の中に現れる、赤茶のブリックに品のあるブルーカラーが映える店構え。通りから1本内側にある上に一段下に下がっていることもあり、非常に敷居が高く感じてしまい、扉が閉まっていると、なかなか入るのに勇気を要する。
店内は明るいブルーにホワイトを基調とした落ち着いたインテリア。プレタポルテラインの靴がミュージアムの展示物のように並んでいる。
こちらでは、熟練のスタッフが顧客の要望を聞きながら、グラデーション染色や光沢演出のグラサージュを行ってくれるため、まるで注文靴のように仕上げてくれるそう。また年に2回、ピエール・コルテ氏ご本人、もしくは弟のクリストフ・コルテ氏が来日し、受注会も行われているとのこと。受注会の情報については公式サイトで告知されるので、気になる方は要チェックだ。
「より多くの人に自分の作る靴を」というピエール・コルテ氏ご本人の強い思いから、2004年に完全な自社生産による既製靴ライン「コルテ」がスタートし、オーダーメイドは無理でも、幾分か手の届きやすい価格で入手できるようになった(価格帯は、だいたい15万~20万程度)。このプレタポルテ(既製靴)ラインにおいても、ピエール コルテ氏自らが製造に携わり、全てを監修することで、独自の美意識から創り出されるラストに忠実なフォルム、且つ足を入れた瞬間から感じるソフトな履き心地の、限りなくシュール・ムジュール (注文靴) に近い1足に仕上がっている。
このプレタライン「コルテ」に加え、2006年春からはパターンオーダー「コマンド・ペルソナリゼ」も開始。ピエールが26文字のアルファベットからデザインした、まるでタイポグラフィーのアートのような飾り文字を、プレタモデルのトゥに好みで入れることができる。また、メダリオンの他にも、マテリアルおよびカラーのコンビネーション靴をオーダーできるタイプも用意されている。しなやかな革による吸い付くようなフィット感や美しいシェイプ、絶妙な経年変化の味わいに、決して下品にならず、足元の品格をしてくれるグラサージュ。
青山・骨董通りを訪れたら、それらを是非目の当たりにしてほしい!
ショップ情報
メゾンコルテ青山
住所:東京都港区南青山6-11-8 M.A.K.フラット1F
電話:03-3407-0611
営業時間:12:00~20:00(水曜定休日)
コルテ公式ホームページ(英語)
Welcome to the world of Corthay. Distinctive style, Elegant lifestyle. Shoes, ready-to-wear and bespoke, bags and accessories.
出典:https://www.corthay.com/