1905年、アメリカミネソタ州のレッドウィングという街で、チャールズ・ベックマンが14人の仲間と共に「Red Wing Shoe Company」という名の小さな工場を設立してスタートした "レッド・ウィング（RED WING）"。創業から100年を過ぎた今でもアメリカ国内での生産にこだわり、本格的な作りに相反した控えめの値段設定で世界中から愛され続けている。1952年には、アイリッシュセッター「877」が登場。このモデルの改良された「8875」は現在、"レッド・ウィング"を代表するモデルとなっている。クッション性に富み滑りにくいトラクショントレッドソールを採用しており、主にグッドイヤーウェルト製法が用いられている。日本では、本国アメリカから輸入されているほか、企画・生産までを執り行っており、アメリカのレッドウィング社とは型番やモデルが違うものとなっている。今回は、そんな同ブランドが2016年11月にオープンした「レッド・ウィング・シューストア仙台店」をご紹介する。

東京・大阪に続き、国内3店舗目の直営店として2016年11月19日にオープンした「レッド・ウィング・シュー・ストア 仙台店」は、地下鉄南北線 広瀬通駅から徒歩5分ほどの場所に存在する。仙台駅から歩いても10分弱と、アクセスしやすい立地だ。

まるで19世紀、開拓時代の西部を思わせるショップは、ブランドのルーツであるワークブーツの世界観が余すことなく表現されている。エントランス正面に位置するヴィンテージの木型を並べた棚の前に並ぶ創業当時の写真や、グッドイヤーウエルト製法で頑強につくられる靴の製造にかかせないミシン類などの特徴的なディスプレイが、さっそく"レッド・ウィング"の世界へといざなってくれる。

ショップ内には他にも様々な展示物もある。製造過程の靴をディスプレイすることで、その丁寧なつくりがわかるようになっており、時を経ても変わることのない高品質なワークブーツへの信頼性を高めてくれ、ブランドのクラフトマンシップと、その価値が実感できるようになっている。

さらに同社の持つタンナリーでなめされたレザーもあり、実際にその製品の品質の由来を目で見て確かめることができる。 また、"レッド・ウィング"の歴史的な製品アーカイブから特徴的なものを数点ピックアップした展示もあり、今日の製品のルーツも垣間見ることができる。

店内にはアクセサリー類やシューケア用品を含めた幅広いレッド・ウィングの製品が並んでいる。特に主要17モデルに関しては、より良いフィッティングを提供するために、常時2～3種類のワイズが用意されており、落ち着いたフィッティングスペースで、スタッフのアシストにより、ベストフィットする靴を選ぶことができるようになっている。

また店内にはリペア専門のコーナーが設置されており、純正のソールやリペアパーツを吟味しながら、豊富な知識を持つスタッフが修理の要望に対応してくれるのも嬉しい。誰もが知る定番を、自分だけの一足にカスタムすることも可能だ。

最近ではウィメンズモデルも展開しており、その歴史だけでなく、"レッド・ウィング"の「現在」も感じることができる。クラシカルなモックブーツをパープルやピンクなどのパステルカラーで染め上げた「3387」は、これまでの厳ついワークブーツのイメージとは違った新しさを感じさせ、これまでにないファン層を獲得しそうだ。

またビジネスモデルも展開されており、頑丈さと履きやすさはそのままに、驚くほどのスタイリッシュさが見るものを驚かせる。

直営店ならではの品揃えで、相棒となる1足を見つけることができる「レッド・ウィング・シューストア仙台店」。クラシカルな1足を見つけるもよし、新しいイメージを見つけに行くもよし。長いお付き合いになる1足のために、しっかりとしたフィッティングは必須。ぜひショップへ足を運んでみていただきたい！

レッド・ウィング・シューストア仙台店
住所：宮城県仙台市青葉区中央二丁目 7-28
電話：022-748-7280
営業時間：12:00～20:00 (水曜定休)