1905年、アメリカミネソタ州の街 レッド・ウィングにて、チャールズ・ベックマンが設立したワークブーツブランド"レッド・ウィング(RED WING)"。アメリカ国内での生産にこだわり、その本格的な作りに対して控えめな価格設定で、世界的なブランドへと成長した。ウエッジソールの1種で、クッション性に富み滑りにくい「トラクショントレッドソール」が有名で、主に堅牢なグッドイヤーウェルト製法が用いられている。1952年には、現在同ブランドを代表するアイコンモデル「8875」のベースとなった、ハンティング向けのスポーツブーツ「アイリッシュセッター(モデル「877」)」が登場。2005年には、創業100周年を記念したモデル「1905」が発売された。今回は、そんな同ブランドが2014年1月にオープンした「Red Wing Shoe Store 東京青山店」をご紹介する。

「Red Wing Shoe Store 東京青山店」は、東京・青山学院大学にほど近い、南青山5丁目の交差点を骨董通り沿いに進んだ場所に存在する、国内初の旗艦店である。まるで、そこだけアメリカ・ミネソタ州の街並みのような赤いレンガ積みの店構えが期待感を高めてくれる。骨董通りは不思議な通りだ。アメリカのワイルドっぽい雰囲気も、ヨーロッパの洗練された雰囲気も、みな含めて街に馴染み、それぞれの魅力を発している。ヨーロッパのシューズショップが多いこの通りにおいても、レッドウィングの雰囲気を損なわず、お互いを見事に引き立て合っている。

店内は、"古き良きアメリカ"を感じさせる、武骨で温かみのあるつくり。木とブリックとワークブーツが見事に調和して、商品がまるで美術館の展示品のようだ。エントランスを入ってすぐ正面の小さなコーナーにはレディース、右手にはリペアコーナー、ショップの奥のほうには、20世紀の中頃から続く伝統的なモデル「ヘリテージワーク」シリーズが勢揃いしており、同ブランドが築きあげてきたアメリカンワークブーツの世界観を感じ、その価値を実感することができる。

このショップでは、商品だけではなく、レッド・ウィング社の持つタンナリーでなめされたレザーや、グッドイヤー・ウエルト製法で頑強につくられる同社の靴の製造に欠かせないミシン類、製造過程の靴などもディスプレイされており、品質の由来を目で見て確かめることができる。また、同ブランドの歴史的な製品アーカイブ展示もあり、今日の製品のルーツをより深く知ることができる。

さらに主要定番品目のワイズが2～3種類用意されており、ひとりひとり異なる形の足により良くフィットするよう、落ち着いたフィッティングスペースで、足に最もフィットする靴を選ぶことができる。ここ東京青山店では、定番ワイズ以外のワイズも販売している（国内では青山店のみ）。またたリペア・コーナーでは、レッド・ウィング製品のソール交換などのリペアの相談を受け付けてくれ、オリジナルパーツでリペア対応してくれる。

同ブランドが大切にしてきた、品質、伝統、フィット、アフターケア、といった価値を届け、100年以上前にアメリカ中西部に生れて以来、高品質のワークブーツを作り続け、その中で培った伝統とクラフトマンシップを頑なに守り、時を経ても変わらない製品と出会うことができる「Red Wing Shoe Store 東京青山店」。最近はその堅牢なつくりとテイストを活かしたビジネスシューズや、女性向けの商品展開も積極的に行っている"レッド・ウィング"。新たな魅力を発見しに、ショップを訪れてみてはいかがだろうか？

Red Wing Shoe Store 東京青山
住所：〒107-0062 東京都港区南青山5-4-29
電話：03-6450-5349
営業時間：12:00～20:00（水曜定休 / 但し祝日の場合は営業いたします）