ブランドのなりたち
"オーベルシー(AUBERCY)"は、レニー・オーベルシーとアンドレア・オーベルシー兄弟が、1935年、フランス・パリにて創業したシューズブランド。創業者がイギリスで靴の生産に関する経験を積んだため、創業当時はイギリスの靴作りの影響を受けていたが、そこのフランスの独特なディティールデザインを加えたデザインが特徴的であった。しかし50年代半ばには生産工場をフランスからイタリアに移し、徐々にイタリアの靴の特徴であるデザイン性の強い部分を吸収。以後、イギリス主流のグッドイヤーウェルト製法(マッケイ製法のものも中にはある)を用い、イタリアのデザイン性を持ち合わせた要素を兼ね備えている。ファミリービジネスで経営しており、現在は3代目のザビエル氏が指揮を執っている。
"オーベルシー(AUBERCY)"について
フランス、イギリス、イタリア3国の良いところを併せ持つ"オーベルシー(AUBERCY)"。都会的でセンスを感じるフランス靴、履き心地が良く、丈夫なイギリス靴、独創的かつお洒落で、デザインが非常に繊細なイタリア靴、このすべての特徴が、このブランドには組み込まれている。比較的クラシカルでダンディな雰囲気もさることながら、その製法も実に多様であり、イギリス的な「グッドイヤーウェルト製法」、イタリアの靴ブランド"ステファノ・ブランキーニ(Stefano Branchini)"が開発した「ノルヴェジェーゼ製法」や、イタリア伝統の「マッケイ製法」など、デザインによって自在に変えている。多くの製法のバリエーションを取り入れながらも、フランスを代表するシューズブランドとして品質とデザインを維持しているのは、職人とデザイナーの技術が高いことの証明であると言えるだろう。