#‌オーベルシー (AUBERCY)ーブランド図鑑 vol.159

1935年、オーベルシー兄弟によってフランス・パリのヴィエンヌ通りに設立されたシューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。今回はフランス、イギリス、イタリアの長所を併せ持ち、クラシカルでダンディな色気を放つ同ブランドについてご紹介する。

出典元:photo by gilco500

1935年、オーベルシー兄弟によってフランス・パリのヴィエンヌ通りに設立されたシューズブランド"オーベルシー(AUBERCY)"。今回はフランス、イギリス、イタリアの長所を併せ持ち、クラシカルでダンディな色気を放つ同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

"オーベルシー(AUBERCY)"は、レニー・オーベルシーとアンドレア・オーベルシー兄弟が、1935年、フランス・パリにて創業したシューズブランド。創業者がイギリスで靴の生産に関する経験を積んだため、創業当時はイギリスの靴作りの影響を受けていたが、そこのフランスの独特なディティールデザインを加えたデザインが特徴的であった。しかし50年代半ばには生産工場をフランスからイタリアに移し、徐々にイタリアの靴の特徴であるデザイン性の強い部分を吸収。以後、イギリス主流のグッドイヤーウェルト製法(マッケイ製法のものも中にはある)を用い、イタリアのデザイン性を持ち合わせた要素を兼ね備えている。ファミリービジネスで経営しており、現在は3代目のザビエル氏が指揮を執っている。

"オーベルシー(AUBERCY)"について

フランス、イギリス、イタリア3国の良いところを併せ持つ"オーベルシー(AUBERCY)"。都会的でセンスを感じるフランス靴、履き心地が良く、丈夫なイギリス靴、独創的かつお洒落で、デザインが非常に繊細なイタリア靴、このすべての特徴が、このブランドには組み込まれている。比較的クラシカルでダンディな雰囲気もさることながら、その製法も実に多様であり、イギリス的な「グッドイヤーウェルト製法」、イタリアの靴ブランド"ステファノ・ブランキーニ(Stefano Branchini)"が開発した「ノルヴェジェーゼ製法」や、イタリア伝統の「マッケイ製法」など、デザインによって自在に変えている。多くの製法のバリエーションを取り入れながらも、フランスを代表するシューズブランドとして品質とデザインを維持しているのは、職人とデザイナーの技術が高いことの証明であると言えるだろう。

「Dandys2020」photo by aubercy

出典:https//www.instagram.com

公式サイト

ショップ一覧

この記事を読んだ人におすすめの記事

    合わせて読みたい