前田一輝氏によって2015年に設立されたシューズブランド"靴工房 Sangacio（サンガッチョ）"。代表の前田氏は1980年に広島にて誕生し、子どものころから「スニーカー屋になる」ことを志すも、成長しコンサルティング会社で活躍していた。しかし、子どもの頃の夢が忘れられず、夢を実現するべく退社し、日本人が持つ細部にまでこだわる製作技術を神戸の靴制作学校で学んだ後にイタリア・フィレンツェへ留学し、創造的デザインを持つ靴づくりの技術を習得。この2つの特徴を融合させたばかりでなく、イタリア留学の際に感じた「世界には日本文化に関心が高い人が多い」ことに気づきを得て製作された、ユニークなデザインのスニーカーは、日本のみならず、海外でも高い評価を獲得している。2015年よりサンガッチョジャパンを創立後、ひらがな独特の形状と響きをもとにデザインされたスニーカー製作をスタート。以降スニーカーデザイナーとして、往年の名作からインスピレーションを得た、魅力あるカラーリングやデザインを生み出している。

また、デザインのみならず、製作者自身がスニーカーコレクターであるこから、往年の名作からインスピレーションを得て生み出されるカラーリングやデザインと、ハンドメイドにこだわり製作した包み込まれる様な履き心地は唯一無二のものである。今回は、そんな同ブランドの本社兼工房であるファクトリーショップ「靴工房サンガッチョ」をご紹介する。

「靴工房サンガッチョ」は、JR浜松町駅から北口を出て、新橋寄りに、第一京浜とJR山手線の線路沿いの中間くらいのところに位置している。（2020年3月24日現在、直営ファクトリーショップは事務所拡充のためお休み中。）羽田への玄関口として、また、江戸情緒を残す大門・増上寺エリア、また世界に誇る東京タワーのある浜松町駅は、ふだんも外国人観光客の多い土地だ。興味のある外国人旅行客も立ち寄りやすいアクセスを誇る同駅から徒歩3分、何の変哲もないビルの5階にあるファクトリーショップは、実にシンプルだ。

2018年からイタリア/フィレンツェに代理店を持ち、ミラノ、フィレンツェ、ローマなどの高級セレクトショップを中心に展開しているというブランドと聞くと、少々面食らってしまうほど。しかし、その商品は確かなもので、例えば「海外から見た日本のスニーカー」をコンセプトに製作された代表スニーカー「にゅ～ず」は、製作者がイタリア留学の際に感じた日本語（ひらがな）独特の形状と響きをもとに作られたもので、そのユニークなデザインだけでなく、そのつくりに関しても相当なもの。日本人の足にフィットするよう製作された木型から作られ、スニーカーに5mmの厚く柔らかい低反発ウレタンを使用し、革の選定も、牛1頭の革の中でもシワの多い脇や腹の部分は避けて綺麗な部分からパターンを取り、アッパーの縫製や靴の成型なども靴職人が一足づつ手作業で製作するというこだわりよう。

「オーダーメイドの履き心地」を目指して製作された同ブランドのスニーカーは「袋マッケイ製法」で製作され、柔らかく包み込まれるようなこだわりの履き心地となっている。また、商品には一年間の保証がついており、保証期間後も専門のリペア工房でメンテンナスをすることが可能だ。

ユニークなデザインに、本格的な「袋マッケイ製法」で作られた、包み込まれるような履き心地を誇る"サンガッチョ"のシューズは、人気番組、所さんの『世田谷ベース』で紹介され、SNSを中心に大きな話題を呼んだ。価格帯は2万～3万円台が中心。現在ではプロ野球パ・リーグ各6球団と共に試行錯誤しながら製作した限定コラボ「FUNスニーカー」も登場するなど、まだまだ話題を呼びそうな予感。WEB通販の他、全国での取扱店などは、公式HPをチェックしてみて！

靴工房サンガッチョ(SANGACIO)
住所：港区浜松町1-17-4第二丸芝ビル5階
営業時間：11:00～18:00（定休日　土日祝）