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#カルミナ(CARMINA)ー ブランド図鑑 vol.160

「世界に通用する靴作り」を信念に据えたスペインのシューズブランド"カルミナ(CARMINA)"。今回は、非常に手間のかかる"グッドイヤーウェルト製法"と、「幻の革」を用いた、エレガントな造形美で多くの紳士を虜にする同ブランドについてご紹介する。

「世界に通用する靴作り」を信念に据えたスペインのシューズブランド"カルミナ(CARMINA)"。今回は、非常に手間のかかる"グッドイヤーウェルト製法"と、「幻の革」を用いた、エレガントな造形美で多くの紳士を虜にする同ブランドについてご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

1866年、創始者となったマティアス・プハーダス(Matías Pujadas)氏が、スペイン・マヨルカ島のインカに開いた小さな工房が"カルミナ(CARMINA)"の始まり。主にオーダーメイドの靴を手がけ、その技術を自分の子供たちへと伝えていた。1905年には息子のマテオ・プハーダス(Mateo Pujadas)氏が跡を継ぎ、当時最新技術だった機械による靴製造を導入。バレアレス諸島では初となる、グッドイヤーウェルト製法を扱う工場を開設した。

19世紀から靴製造を行ってきたカルミナだが、20世紀中ごろまでは「Sanson’s」というブランドを運営していた。6世代にも渡る一族経営の中で、特に稀代の才能を持っていたのが創始者の曾孫にあたるホセ・アルバラデホ・プハーダス(Jose Albaladejo Pujadas)氏。彼は幼少期から靴作りに携わり、その後フィレンツェに渡り修行。1961年に、スペインで最大の革靴ブランドのひとつとなる"ヤンコ(Yanko)"を設立した。

順風満帆だった"ヤンコ"だが、90年代に入りブランドの経営方針で内部分裂。ホセ・アルバラデホ氏は「より高いクオリティの靴を作る」という目標を掲げ、60歳にして新ブランドを設立することを決意する。そして1997年、彼は妻や息子とともに新ビジネスをスタート。自身の名と最愛の妻の名を冠したブランド"カルミナ・アルバラデホ・シューメーカー(Carmina Albaladejo Shoemaker)"を創業した。のちに「カルミナ・シューメーカー」と名を改めた本ブランドは、「世界に通用する靴作り」を信念に据えて、瞬く間に注目を集める。1998年に、マドリードに最初のフラッグシップショップをオープン。2003年にはパリ店をオープンし、これを皮切りに国際市場へと進出。2012年にサンクトペテルブルク、2015年にはシンガポールにも専門店をオープンした。現在ではスペインだけで7店舗、国外4店舗を構え、アメリカや日本の百貨店にも常連として並ぶ一大ブランドとして今なお世界を魅了している。

"カルミナ(CARMINA)"について

クオリティ重視の靴作りで高い評価を集める革靴ブランド、"カルミナ(CARMINA)"。「最高の革靴を作る」という志のもと、徹底した品質至上主義でブランド始動から10数年のあいだにトップブランドの仲間入りを果たした。その製作工程は気が遠くなるほど丁寧で、クラシックシューズの本場である英国靴のグッドイヤーウェルト製法を超えるレベルとも称される。"カルミナ"の革靴は英国の伝統的なグッドイヤーウェルト製法をベースとしながら、厳格に守り抜かれた製造プロセスで本場英国靴に匹敵するクオリティを実現している。極上の1足が完成するまでに必要となる工程は、大きくわけて11。ひとつひとつのプロセスが、熟練した職人によって管理され生産されている。丁寧な作りであるのに、比較的低めの価格設定であることから、非常にコストパフォーマンスの高いブランドというのも人気の1つである。

徹底した品質至上主義を貫くスペインのシューズブランド"カルミナ(CARMINA)"。これからも世界中の紳士を魅了し続けていくだろう。

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出典:https//www.instagram.com

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