アメリカのシューズブランド"アレン・エドモンズ(Allen Edmonds)"は、1922年、ウィスコンシン州ミシガン湖のそばで、同名の靴職人 アレン・エドモンズによって靴作りをスタートした。その優れた履き心地が瞬く間に評判となり、第二次世界大戦中は、その実用性からアメリカ兵の軍靴を提供する役割を担っていた。終戦後には米国の勝利を支えた革靴として、ジョン・F・ケネディ、ジョージ・ブッシュ、ビル・クリントンなど、誰もが知っている歴代の多くの大統領が"アレン・エドモンズ"を愛用するようになる。いつしかそれが伝統のように、大統領就任演説やホワイトハウスへの初登頂時には"アレン・エドモンズ"の革靴を履くことが慣習となっていった。

現在は大統領以外にも、俳優のジョージ・クルーニー、レオナルド・ディカプリオ、マイケル・ダグラスなど、数多くの著名人にも愛用されている。

純アメリカ製にこだわる"アレン・エドモンズ"の革靴づくりは、創業時から変わらない。他の多くの米国革靴メーカーと時期を同じくして、一時同ブランドも経営難に陥っていた時があるが、それでもアメリカ自国生産を貫く姿勢が、今でも愛国心の象徴として支持される由縁なのかもしれない。

現在では700人を越える熟練の職人達が5つの工場に分かれ、212に及ぶ工程で革靴を作り出している。中でも「360度グッドイヤーウェルト製法」は、"アレン・エドモンズ"が誇る独自の技術だ。靴の「前部」だけでなく、「全部」がグッドイヤーウェルト製法を採用している。かかと部分までこの製法で作られているので、長時間歩いても疲れづらい快適な履き心地を提供してくれる。また、"アレン・エドモンズ"はスチールシャンク(土踏まずを支えるため靴底に入れられた硬い鉄の芯)や釘を使わない代わりに、ぎっしりとコルクを敷き詰めている。そのため、アレン・エドモンズの靴は履き始めの段階でも足に馴染みやすいことを特徴としている。また、サイズ展開が豊富なため、甲高幅広が多いと言われている日本人の足の形にもフィットする革靴が見つかりやすい。