1948年にマルチェロ・ダニエリ(Marcello Danieli)氏によって、イタリアのヴェネト州カエラーノ・ディ・サン・マルコで創業されたスポーツブランド"ディアドラ(DIADORA)"。靴工房として、登山靴やワーキングブーツの製造からスタートし、1950年代になるとその高い技術力と品質がイタリア国内で高い評価を獲得する。1960年代に入るとその高い技術はさらに発展し、イタリアのシューズ産業界において抜きんでた存在へと成長する。60年代半ばにはスキーブーツの開発・生産にも着手し、高品質なプロダクトを市場に供給。その後、アスリートと契約しサポートする活動は話題となり、ブランドの価値を世界中に広めるきっかけとなった。古代ギリシャ語で「神より賜れし至上の贈りもの」という意味をもつ同ブランドは、サッカー、テニス、陸上、自転車、モータースポーツ、ライフスタイル等あらゆるカテゴリのスポーツに寄り添い、イタリアらしい洗練されたデザインに加え、高い安全性と信頼を備えたシューズを生み出すブランドとして現在もなお、その名を広めている。

スポーツへの情熱と共に最先端のスタイルと技術をベースとするグローバルブランド"ディアドラ(DIADORA)"。「シューズはプレーヤーの足元を守るギア」という哲学によって生み出された丈夫な「カンガルーレザー」を使用したサッカースパイクは、数々の名プレーヤーに大きな影響を与えたと言われている。またテニスシューズにおいては日本国内でも非常に人気が高く、デザイン性の高さと足にフィットする設計が人気の秘密。その他レーシングシューズや陸上競技など、スポーツ界において絶大な信頼を得ているシューズを数多く展開している。1998年に登場した「ディアドラ・ユーティリティ」のラインからは作業現場での耐滑性や作業性、耐久性などを考慮した安全靴の展開もスタート。機能性ももちろんのこと、イタリア独自のデザイン性の高さは、その後普段履きとしても人気を集めることとなる。2002年にスタートした「ディアドラ ヘリテージ(diadora HERITAGE)」ラインは、創業時から積み上げてきたディアドラのアーカイブを現代的に復刻したもので、イタリアのお洒落通が着用するなど、セレブの足元を演出する味わい深いスニーカーは世界でも圧倒的な評価を得ている。1960年代後半に出来たブランドロゴ”ファイブボール”はスポーツ界への進出を意図したもので、世界の5大陸を意味する。「過去の成功を超え続けていくことが夢」と語るCEOのエンリコ・モレッティ・ポレガート氏が率いる同ブランドは、スポーツとライフスタイルの市場でトップを目指し続けている。