スペインのシューズブランド"カンペール(CAMPER)"は、1975年にスペインのマヨルカ島でロレンソ・フルーシャによって設立され、父から子へ、子から孫へと伝統を受け継ぎ創業し続けてきた親子4世代にわたるファミリー企業である。流行に左右されない独自のスタイルを保ち続け、スペインブランド特有の明るいデザイン、高品質な素材使い、伝統的な製法から生まれる機能性と実用性など、一貫した独自の哲学の基に開発・製造が行われている。

代官山 T-SITEと代官山アドレスの間に位置する「カンペール 代官山」。"CAMPER(カンペール)"は、1975年にスペインで誕生して以来、斬新なデザインと足にフィットする抜群の履き心地で世界中に愛されてきたカジュアルシューズブランド。

同ショップは表参道店（ハイメ・アヨン氏デザイン)に次ぐ国内2店舗目のトゥギャザー・コンセプトショップで、MAGIS(マジス)社の椅子やClassiCon(クラシコン)社のテーブルなどの作品が有名なドイツのインダストリアルデザイナー、Konstantin Grcic(コンスタンチン・グルチッチ)氏がショップデザインを手掛けた。

ショップコンセプトは”You are here”。店内は、レンガを積み上げたディスプレイテーブルにカンペールのシューズが並び、それらの島を見ながら奥に進むと壁一面に描かれた代官山の地図でショップの位置を確認できる。ショップ全体で "歩きやすいCAMPERの靴なら、ここを起点に代官山の街を隅々まで歩いて楽しめます"というメッセージが体現されている。

店内では、すでに2019年秋冬シーズンがスタートしており、その幕開けを彩る「TWINS（ツインズ）」シリーズが店頭に並んでいた。このシリーズは、1988年にカンペールが「靴とは右足と左足のデザインが同じでなくてはいけない」という概念にチャレンジし、右足と左足にそれぞれ違うデザインを施し1足の靴として仕上げたことから始まったもの。

以来、“右足と左足がそれぞれに独自の個性をもっているが、一緒になると完璧なペアとなる”というコンセプトのもと、革新的なデザインにチャレンジを続けている。スタイルや素材などで遊び心を効かせた左右非対称なデザインは、ユニークで常に前進し続けるカンペールブランドのエッセンスを表現している。“レインボーレーシング”がテーマの新作が出ていたので、ショップの方に伺うと、「一見、そのカラフルな色遣いに戸惑いを感じますが、ベースカラーにホワイトとブラックを用いているため、履くと意外に馴染みやすいですよ」とのこと。履いていただくと、確かに服とのなじみがよく、靴だけが浮くことはなさそうだ。ポイントカラーが多いのでコーディネートできるカラーの幅が広いのも嬉しい。同ブランドのシューズには、他にも色々なカラーが取りいれられており、どのシューズも洋服に合わせやすいようにデザインされている。

他にも、シンプルでクラシカルなシルエットに、厚いアウトソールや直線的なラインといったエッジーなデザインを融合させたユニセックスシューズ「Courb」は、春夏シーズンに出たものは通気性が良くなるよう靴に小さな穴が明けられているのだが、一見同じように見える秋冬ものでは穴がふさがっており、保温性を高めているとのこと。定番シューズにも季節ごとに小さな工夫がこらされている。

他にも定番のシューズや新作シューズが毎週のように入荷されており、9月には秋冬新作が出揃うとのこと。この新作の多さが、話題性を絶やさずに常に"新しさ"を感じさせてくれる同ブランドらしい特徴だ。

地中海のような明るいカラーリングとデザインが特徴的な同ブランド。
店内にはシューズだけでなく、バッグ類やシューケアグッズも販売されている。
店員さんとおしゃべりしながら、ゆっくりとシューズを選ぶことができる「カンペール 代官山」。
代官山を訪れたら、ぜひ立ち寄っていただきたい。

住所 ： 〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町２３ - ６
TEL ： 03-3770-4466
営業時間：11:00～20:00　無休（元旦は除く）