#ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)ーブランド図鑑 vol.41

フランスの老舗シューズブランド、"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"。今回は、1891年創業以来、その気品と確かな作りで世代を超えて愛される名靴を生み出し続けている同ブランドをご紹介する。

フランスの老舗シューズブランド、"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"。今回は、1891年創業以来、その気品と確かな作りで世代を超えて愛される名靴を生み出し続けている同ブランドをご紹介する。

目次

ブランドのなりたち

日本でも根強い人気を誇るフランスの老舗シューズブランド、"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"は、1891年 エドゥアール・ブランシャールがフランス中部の街・リモージュに開いた工房からスタートした。当初はフランスの伝統的な靴作りを行っていたが、創業後間もなく参加した息子・ユージェーヌは、より近代的な靴作りを目指し、グッドイヤー製法を学ぶべく米マサチューセッツに渡る。3年後帰国したユージェーヌにより、ジェイエムウエストンの靴作りの基盤が築かれる一方、彼と一人の男との出会いによってブランドの方向性が決定づけられた。その男はジャン・ヴィアールという人物で、ショーや演奏会を愛し、都会の生活を楽しむ粋人であった。純朴なリモージュの青年ユージェーヌと、パリの趣味人ジャンのニ人によって、剛健な作りと気品あるエスプリを備えたジェイエムウエストンの個性が形成されていったのである。'22年、パリ・クルーセル大通りに1号店を、'32年にはシャンゼリゼに2号店をオープンし、勢力を拡大していったジェイエムウエストン。定番の「180」口ーファーも登場し、現在クラシックラインとして展開される傑作たちが次々と生まれていった。'60年代には、ジーンズに素足で180を履くスタイルがパリの若者たちの問で大流行し、世代を超えてジェイエムウエストンの名靴が受け継がれていく。'80年代〜'90年代には、鞣しエ場の買収やニューヨーク、日本でショップをオープンするなど、生産面・販売面での拡充がなされ、2001年には、気鋭の靴デザイナーであるミッシェル・ペリーをアーティスティックディレクターに迎え、モダンなコレクションを発表した。各国の直営店もリニューアルし、今日のプランドイメージが固まっていった。

"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"について

半世紀を超える伝統靴と最新のモード靴が存在するブランド、"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"。フレンチトラッドの代表的な靴ブランドで、機能性が高く、長時間履くことができる。グッドイヤーウェルト製法を採用し、オリジナルのゴムソールや分厚いダブルソールを使用。「超低適植物性革なめし」と言われる伝統的な革なめしの工程を持っている。ユージェーヌとジャンの時代から続く"確かな作り"と"気品"が息づき、靴作りの本質ともいえるこのエッセンスを継承し続けることで、世代を超えて愛される名靴を生み出し続けている。

"ジェイエムウエストン(J.M.WESTON)"

出典:https//www.instagram.com

公式サイト

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