ブランドのなりたち
フランスのラグジュアリーシューズブランド、"ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)"は、1937年、ロジェ ヴィヴィエが自身の名を冠したブティックを仏パリのロワイヤル通りにオープンしたことに始まる。学生時代には彫刻を専攻し、靴製作を学ぶために職人見習いとして働いていた創業者のロジェ・ヴィヴィエは、その後、劇場や音楽の世界に魅了されてステージ装飾などを手がけ、歌手・女優のジョセフィン・ベーカーやミスタンゲットらのカスタムシューズを製作したことをきっかけに、シューズデザイナーとしてのキャリアをスタートさせていく。以降、1953年には、イギリスの女王・エリザベス2世の戴冠式用シューズを製作。同年にはクリスチャン ディオールのシューズ部門デザイナーにも起用されるなど、着々と実績を積みながらその実力を認められていった。1963年には自らの名を冠したブランド「ロジェ ヴィヴィエ」を立ち上げ、パリのフランソワ・プルミエ通りにブティックをオープン。1998年のヴィヴィエ氏の死後、ブランドは一時休止していたが、2004年にパリのフォーブル・サントノレ29番地に新たな旗艦店をオープンさせ、ブランドを再スタートしている。
"ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)"について
バックルを用いたアイコンシューズ「ベル ヴィヴィエ」で知られるフランスのラグジュアリーブランド、ロジェ ヴィヴィエ。このシューズは1965年、イヴ・サンローランが「モンドリアン・ルック」を発表した際に、ドレスに合わせ、彼がデザインしたバックルシューズが初めて登場し、以降ブランドを代表するモチーフとなり、時代を越えて愛されている。1967年に公開された映画『昼顔』では、主演のカトリーヌ・ドヌーヴが「ベル ヴィヴィエ」を劇中で着用し、このことが大きな反響を呼び、その名が世界中に知れ渡っていった。
1937年に誕生し、休止期間を経て2004年に再スタートをきったロジェ ヴィヴィエ。歴史あるメゾンとして、ブランドを代表するシューズはもちろんのこと、バッグやアクセサリーなど、ラグジュアリーなアイテムの数々を今なお提案し続けている。