#メルミン青山　ショップ紹介ー＃31

地中海西部に浮かぶスペインの靴づくりのメッカ・マヨルカ島に本拠を構える"メルミン（MEERMIN）"。オランダ語で「人魚」を意味し、”船の名前を屋号にすると繁栄間違いなし”というヨーロッパの古くからの言い伝えから、創立者であるホセ・アルバラデホ・ラミス氏の所有する船の名前をつけたそうだ。今回は、そんな同ブランドの日本直営店「メルミン青山」をご紹介する。

出典元:BOQ

実用性とデザイン性を兼備した新鋭ブランド "メルミン（MEERMIN）"とは

地中海西部に浮かぶスペインの靴づくりのメッカ・マヨルカ島に本拠を構えるこのブランドは、創立こそ2002年とまだ新しいものの、そのリーダーは彼の地で1世紀以上に渡り靴作りに携わり続ける名門・アルバラデホ家の直系である、ホセ・アルバラデホ・ラミス氏と弟のアレハンドロ氏。その器用な技術と繊細な美意識に溢れた靴は、その手間の割には決して高過ぎない価格も相まって、誰にでもお勧めできる中核ブランドとしての地位を確立している。ちなみに、”MEERMIN”とはオランダ語で「人魚」の意味。スペインのブランドなのにオランダ語？と思うが、これはホセ氏が所有するヨットの名前から採ったもの。"船の名前を屋号にすると繁栄間違いなし"というヨーロッパの古くからの言い伝えに由来している。

Meermin Mallorca Shoes

出典：https//www.meermin.es

革と木型へのこだわり。高い技術力と優れたデザイン性を兼ね備えたブランド

スペインの革靴ブランドと言えば、このメルミンのほかに、"MAGNANNI（マグナーニ）"、"YANKO（ヤンコ）"、"CARMINA（カルミナ）"を思い浮かべる方も多いと思うが、実はこの3ブランドのうち、"YANKO（ヤンコ）"と"CARMINA（カルミナ）"は、メルミンと同じ一家が関係している。メルミンの主宰者ホセ・アルバラデホ・ラミス氏は、「ヤンコ」創業者のホセ・アルバラデホ・プハーダス氏の息子であり、当初は父・息子ともに「ヤンコ」で靴作りに従事していたが、父のホセ・アルバラデホ・プハーダス氏は、「ヤンコ」でのビジネスパートナーとブランドの方向性が食い違い、独立をして、「カルミナ」を創設。一方、息子のホセ・アルバラデホ・ラミス氏は、父がヤンコを去ったあと、ヤンコの最高責任者となるものの、理想の靴作りをするために、大きなメーカーを離れ、2002年に弟のアレハンドロ氏と技術者数名とともに、小さな靴工房を立ち上げた。

こうした理由から、2002年に創業したブランドとは言え、メルミンは靴のことを知り尽くしており、高い技術力と優れたデザイン性を兼ね備えているのである。メルミンの靴には顕著な特徴が2つある。その1つが、「革へのこだわり」だ。主催者のホセ氏は、工房を起こすにあたって、世界各地のタンナー（皮革製造業者）を巡り、原皮から革ができる工程をすべて研究したことで、高品質の革を比較的リーズナブルで日常的に履ける価格で提供している。もう1つの特徴は、木型へのこだわりだ。スペインの靴メーカーは既製の木型を使うのが一般的な中、自社で木型を削り出している。このこだわりの木型が、メルミン独特の少し色気のあるフォルムを生み出しているのだ。

Meermin Mallorca Shoes

出典：https//www.meermin.es

日本で唯一メルミンの世界観を体現する直営店「メルミン青山」

青山通りと骨董通りが交わる交差点、無印良品の角を入った、比較的静かな場所に「メルミン青山」はある。大きな窓から自然光を取り入れた明るくモダンな空間に、ウッドを基調にしたインテリアが青山の街に調和している。日本における旗艦店だけに、品揃えは豊富で、メンズにくわえレディスも充実。ここでしか手に入らないモデルも多数取り揃えられている。さらに常時パターンオーダーを受け、世界で一足のマイ・メルミンを手に入れることができる。店内には職人の作業スペースもあり、純正パーツによる修理態勢も万全だ。