1928年創業当時は、アメリカントラッドを代表するブランドとして知られた"コール ハーン（Cole Haan）"。1970年代にブランドの売却がなされ、1980年代にナイキ傘下に入った。2000年以降は高級靴にナイキのエア技術を取り入れるなど改良が行われ、マイケル・ジョーダンが広告塔を務めたことでも知られる。創業当初はメンズシューズ専門だったが、近年ではメンズ・ウィメンズ両方のシューズやバッグ、レザーアイテムも手掛けている。86年目を迎えた今年、ライフスタイルブランドとしてリブランディングした。職人的な技巧とクオリティの高さが特徴で、素材の質も良く、耐久性にも優れている。元々のブランドの出発点だった靴は、ローファーの人気が特に高い。履きやすくデザイン性にも優れているので、有名人にもファンが多いことでも知られている。

「コール ハーン銀座本店」は、2014年6月にオープン。同店は、"コール ハーン（Cole Haan）"の新コンセプトを導入した世界初の旗艦店となる。インディゴブルーのタイルを使った外観が目を引くショップの面積は、約182平方メートル。店内は3つのスペースに区切って構成され、ソファやテーブル、絵画や植物などが飾られ、友人の家に招かれたようなリラックスした空間となっている。86年目を迎えたシーズンから、ライフスタイルブランドへとリブランディングし、ロゴもリニューアルしたコール ハーン。主力であるメンズ・ウィメンズのシューズを始め、バッグやアクセサリー、ジュエリー、アウターウエアなど幅広い商品をラインナップ。デザインチームの再編に伴い、シューズはラスト（靴型）から刷新し、バッグや革小物の展開も拡充。トラディッショナルな雰囲気を残しつつも、トレンドを踏まえた抜け感があり、上品かつシンプルにまとまっている。

コールハーンを語るうえで欠かせない主要なシリーズの中から、それぞれの魅力を紹介しつつ、押さえておきたいおすすめのアイテムをピックアップ。ライフスタイルに合わせて選びたい。

しなやかな履き心地の「ゼログランド」シリーズからは、ゼログランド ウィング オックスフォード （ジャバ レザー クローズド / コブルストーン）。長距離ランナーのために開発された、画期的な機能を取り込んでいる「ゼログランド」。ソールに深い溝をあしらうことで屈曲性を高めると同時に、いっそう軽いランニングシューズのような履き心地を実現しています。パーフォレーションの美しいブローグシューズに加え、ラギッドなモカシンやブーツも展開。クラフトマンシップと革新的な技術を融合させ、軽さ・構造・動きの全てを見直したゼログランド。次世代に向けた斬新なデザインで優れたクッション性、屈曲性、軽量化を実現した逸品だ。

エネルギッシュな履き心地の「2.ゼログランド」からは、“コールハーン史上最もぜいたくな履き心地”と謳うシリーズ。伝統的な技術を駆使したクラシカルで美しい紳士靴のルックスと、「グランド.OS」がもたらす機能性を融合することで、ドレスシューズに革命をもたらしました。ホールカットやタッセルモカシンは「ワシントン」、内羽根式やモンクストラップ、ローファーは「ハミルトン」というモデル名に分かれています。ドレスシューズに革命を起こしたグランドレボリューション コレクションは、伝統技能と今日の技術とが融合されています。ランニングシューズからインスパイアされたグランド.OSエナジーフォームはクッショニングに優れ、軽量なトーショナルアーチは踏み出す力をサポート。かかととタンの部分に搭載されたパディングは履いた瞬間から心地良さを感じる事ができます。モーションアウトソールと同時に動くフレックスウエルトは、スニーカーのようなパフォーマンスをドレスシューズに取り入れ、また、湿気を逃し、靴の中を快適に保ちます。

安定した履き心地の「グランドエボリューション」からは、「グランドエボリューション モダンモンク」。モンクストラップをベルクロでモダンにアレンジしたモデル。ドレスとカジュアルのバランスが絶妙な、『コールハーン』らしい個性的な面持ちです。シューレースに比べてフィット感が調整しやすいため、履き心地はいっそう向上。ホワイトのミッドソールを挟んだマリンブルーの彩りが、大人の着こなしを足元から引き締めます。面ファスナーの大きなベルトがモダンなデザイン。衝撃吸収のためにかかとの下にはより柔らかめ、つま先から中間部には快適性と耐久性を提供しながら安定性を高めるために高密度で堅めのEVAを使用し、異なる2種類のEVAから成るデュアル・デンシティ・コンストラクション (2層のクッションアプローチ)を採用。

いかがだっただろうか。
もともとの技術がしっかりと確立されている洗練されたデザインの高級靴に、ナイキ傘下だからこそ実現できる、高い機能性。銀座並木通りから入ってすぐの同ショップは、ぜひとも一度見ておきたい！

所在地： 〒104-0061 東京都中央区銀座３丁目４−１２
時間： 11：00～20：00
電話： 03-6228-7417