"ガジアーノ＆ガーリング(GAZIANO&GIRLING)"は、トニー・ガジアーノ(Tony Gaziano)とディーン・ガーリング(Dean Girling)が2006年に創業したイギリスのシューズブランド。トニー・ガジアーノはエドワードグリーンなどで活躍し、ディーン・ガーリングはジョンロブ ロンドン、ジョージ クレバリー、エドワードグリーンなどの老舗革靴ブランドで活躍した、業界では知る人ぞ知る存在であった。そんな2人が組んで立ち上げたこのブランドは、100年以上の歴史を誇る老舗有名ブランドが犇めく革靴製造の聖地イギリスで、わずか10年足らずで、並みいる老舗ブランドを抜き去り、トップブランドとしての地位を確立した。

イタリア人の母とイギリス人の父を持つ靴デザイナーであるトニー・ガジアーノと、ロンドンでも指折りのビスポークシューズを手がける伝説的な靴職人ディーン・ガーリングは、“史上最高の一足を作る”という共通の信念のもと、対等の立場で意見を交わし靴を制作。一流のデザイナーと伝説的な腕前を持つ靴職人の才能をミックスすることで、創業からほんの数年のあいだに老舗ブランドに匹敵する品質と信頼を獲得した。

その言葉通り、ガジアーノ&ガーリングの革靴は、まるでトニー・ガジアーノに流れるDNAを表すかのように、英国の質実剛健さとイタリアの現代性や色気を兼ね備えている。そして、1つ1つのディティールに既成靴らしからぬこだわりを追求することで、限られた他人のみが体験できていたビスポークシューズの素晴らしさを、店頭でより多くの顧客が実感できるようになった。“まるでビスポーク(オーダーメイド)靴のよう”とも称されるガジアーノ&ガーリングの革靴。今後もオールドクラシックな革靴業界に新しい風を起こし続けてくれるだろう。