日本が誇るスポーツブランド "アシックス" が展開する、スポーツインスパイアドのファッションブランド"オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)"。1949年、鬼塚喜八郎によってスタートし、スポーツのパフォーマンスや機能性を追求。その機能性と履き心地が優れていることは、日本のオリンピック選手の足元を彩り、メダル獲得にも貢献したこと、さらに、あの "ナイキ" のルーツとなったことからも良く分かる。現在ではスポーツパフォーマンスブランドとしての"アシックス"に対し、スポーツファッションブランドとしての"オニツカタイガー"と定義され、それぞれの分野で進化し続けている。今回は、そんな同ブランドが2015年1月にオープンした直営店「オニツカタイガー六本木ヒルズ」をご紹介する。

ショップは、地下鉄日比谷線の六本木駅から直結。六本木ヒルズ方面へ出て地下道を行くと、地上へのエスカレーターのある、「メトロハット」と呼ばれる建物に出る。そこを左手へ進むと「ハリウッドプラザ」への連絡口があり、自動ドアをくぐって右手のところに「Onitsuka Tiger」の文字が光っている。以前は六本木ヒルズ内にあったのだが、こちらには2015年に移転リニューアルしてきた。ショップは通路に大きく開かれており、オレンジ色の光に照らされた店内はシューズウォールで2つに区切られている。入口には、おなじみ小虎くんがお出迎え。

こちらのショップでは、シューズの比率が7割ほど。数は多くないが、新作から定番まで、選び抜かれたシューズがずらりと並んでいる。アーカイヴにコンテンポラリーなデザインを組み合わせたチャンキーソールのアイテムが揃う「コンテンポラリーコレクション」、クラシックなシルエットをアップデートした商品をラインナップする「ヘリテージライン」、日本のものづくりの素晴らしさを世界に発信していく「ニッポンメイド」、スーツからカジュアルまで様々なスタイルにマッチする、ドレスシューズとスニーカーが融合したハイブリッドなデザインが特徴の「ジ・オニツカ」の4つのラインがバランスよく揃っている。

ショーウィンドウに飾られていたのは「COLESNE LO」。クラシックなバスケットボールシューズからインスピレーションされたオリジナルのローカットモデルで、パンチングで表現されたオニツカタイガーストライプが特徴的。ミニマルかつ新オウルで上質さが際立つ。取り外しが可能な成型中敷を採用しており、安定性が高い。

テイストは、ヒルズに勤める人や住んでいる人が街を歩くのにちょうどよい、上質なリラックスウェアの足元にぴったりなラインナップが揃う。こちらは「DENTIGRE LS」。異なるレザー素材で構成されたクラシカルなコートタイプシューズのアッパーとラギットなソールをハイブリッドしたローカットモデルだ。ボリュームのあるソールが特徴的。

決して特別なショップではない。ただ上質のシューズが、上質な空間にある。
そして押し付けがましくない、心地よい接客をうけられる。
さらにアクセスが良い。建物と建物の間に位置して、移動する際に目に入る。
絶えずフレッシュな空気が入る、この絶妙な立地。
何度も通りながら、だんだんと馴染みになる。

「オニツカタイガー六本木ヒルズ」は、そういうショップである。

オニツカタイガー六本木ヒルズ
住所：〒106-0032 東京都港区六本木6-4-1 六本木ヒルズ メトロハット/ハリウッドプラザ B1F
電話：03-5772-2660
営業時間：11：00〜21：00 ※不定休