1908年にレミー・リシャールポンヴェールによってフランスで誕生したシューズブランド、"Paraboot（パラブーツ）"。「価値ある歩き」というコンセプトを元に、一世紀に渡る伝統とフランス的美意識が融合した、ヨーロッパを代表するシューズメーカーだ。日本でも2001年の青山店を出店以来、その高い堅牢性や快適な履き心地、そしてコロンと丸みのある洗練されたフォルムのデザインで、多くの"本物を知る人"から愛され続けている。ブランドで独自に製造している天然ラバーソールによる高いクッション性と、もともと登山靴を製作していたため、その丈夫なつくり、そして雨にも強いリスレザーを使ったアッパー。ひとつひとつ丁寧につくられるパラブーツのシューズは、歩くことによってその価値をしっかり感じることができる。

多くのモデルは年齢を問わない普遍的なデザインで、流行にも左右されることなく世界中の人に愛されている"Paraboot（パラブーツ）"。そんな同ブランドが2017年に出店した国内3店舗目となる旗艦店「パラブーツ銀座店」は、「GINZA SIX」の5階にある。店内は靴の色や質感を感じられるよう、白を基調とした明るい色調となっており、足を踏み入れるだけで心地よい気持ちになる。メンズ・レディース共に、CHAMBORDやMICHAELなどの定番に加え、新作モデルやドレスシューズ・スニーカーラインなど、常時約60型がラインナップ。さらにケア用品なども充実している。

シーズン柄、気になって見ていたのが、グルカサンダルの「Pacific」。レザーライニング、縫い糸に代わり接着剤によって張り合わせるセメンテッド製法を用いており、独自の堅牢なラバーソールがしなやかな履き心地を提供してくれる。やや幅広のつくりになっているため幅が細い足には不向きだが、履くだけで夏らしさを感じることができる。

ウィメンズ向けには「Iberis」というモデルがあり、こちらは昔ながらのグッドイヤーウェルテッド製法。堅牢で柔軟性のある縫製技術により、耐久性と防水性がプラスされる。

もちろん、定番「Michael」も。このシューズはエルメスが特注したのをきっかけに生産が始まったとされているチロリアンシューズの名作で、ブランドのなかで最もロングセラーを誇る人気モデルだ。創業者レミー・リシャール・ポンヴェール氏の孫の名前にちなんでつけられた名前で、山岳民族の靴であるチロリアンシューズやチロルダンスシューズが原型となっている。オイル含有率の高いリスレザーを採用し、ノルヴェイジャン製法による登山靴に匹敵するクオリティの撥水性と堅牢性。さらにインソールには通気性に優れた上質なコルクが敷き詰められており、履けば履くほど自分の足の形にフィットしていく。デザインもぽってりと丸みのあるデザインで、幅広いコーディネートにフィットする。

そろそろ父の日も近い。休日にこのショップを訪れて、お気に入りの1足をプレゼントするのも良いかもしれない。

住所　〒104-0061 東京都中央区銀座６丁目１０−５ GINZA SIX 5F
営業時間 10時30分～20時30分
電話： 03-3289-1601