"ブッテロ（BUTTERO）"は、1974年、マウロ・サーニ(Mauro Sani)によって創立されたシューズブランド。1964年に自身の名を冠したブランドをイタリア・トスカーナで展開していたマウロ・サーニが、各地を旅するなかでブッテリ(アメリカのカウボーイのイタリアンバージョン)のスタイルに影響を受け、ウェスタンブーツや乗馬ブーツを製作し、1974年にはブランド名を現在のブッテロ(BUTTERO)に変更した。70年代はあらゆる種類のブーツがブッテロで生産され、ビートルズが履いたようなモッズブーツや、タバコやマッチを入れる小さなポケット付きブーツなどで有名になった。今やトスカーナのクラシックブーツのシンボルとなっているブランドである。

ブッテロ（BUTTERO）とは、イタリア語で、トスカーナの「マレンマ」と言われる沼沢地の「牛飼い」を意味し、分かり易く言えば、アメリカのカウボーイのイタリアンバージョンである。決して粗野過ぎず、洗練されたワイルドさがその最大の魅力で、男性にも女性にもアクセサリー感覚で履かれている。ブランドを支えるレザーはトスカーナ郊外のサンタ・クローチェで加工されたナチュラルタンニング・レザー。重厚で頑丈、伸縮も少なく、小さな傷などは時間の経過とともに消えていくという優れた素材を使用している。重厚感のある見た目とは裏腹に、軽量な履き心地が嬉しい。

「ブッテロ トーキョー」は、世界に先駆けて2004年9月に東京・神宮前にオープン。シューズだけでなく、バッグやアクセサリーといった、ブッテロの世界観をトータルで展開している。

ブッテロの武骨で重厚感のあるブーツは、存在感抜群のアイテム。しかしブッテロのシューズは、こなれたレザーの質感が、きれいめにも、カジュアルにも相性抜群で活用シーンが幅広い、嬉しいアイテムだ。ドレスシューズはスタイリッシュなものが多く、フォーマルなコーデを洗練された印象に。今回は、メンズが狙いたい『ブッテロ』のブーツとドレスシューズを3足ご紹介する。

大人の男性におすすめするならば、やはりブッテロ人気No.1のブーツである。同じ革素材でも様々なバリエーションがあり、木型の形によっても履き心地や印象がかなり変わる。このサイドジップワークブーツは、つま先にボリュームを持たせたデザインが無骨な男らしさを感じさせる1足。良質な革が発するツヤは、大人の男性にぴったりだ。

ビジネスシーンで履きたいドレスシューズとしておすすめなのが、このステッチダウンレースシューズ。シンプルかつ立体的なフォルムが美しく、上品なのにどこか男前な武骨さがミックスされていて、大人の男性のこなれたビジネススタイルにもぴったりな一品だ。ボリュームも持たせつつ、スリムなフォルムが美しいドレスシューズは、シンプルなデザインでカジュアルからフォーマルまで、どんなシーンにもマッチする。ベビーカーフ素材を使用しているため、履き心地も非常にソフトに仕上がっている。

大人カジュアルに欠かせないレザースニーカー。ローテクのデザインに柔らかく光沢感のある革を使用することで、雰囲気のあるスニーカーに仕上がっている。履き口にはクッション材を入れ足当たりもよく、イタリアmargom社のソールを使用し摩耗に強くすり減りにくいため永く愛用して頂け、厚みのあるカップインソールも入っており、履き心地も抜群な1足だ。生後3ヶ月以内の子牛からしかとれないベビーカーフを使用しており、キメが細かく光沢感もあり柔らかいのが特徴。生まれ持ったままの傷、シワ、血管をそのまま活かしており、革本来の質感、経年変化を楽しむことができる。

いかがだっただろうか。
重厚なブーツの印象が強いブッテロだが、洗練された幅広いラインナップを展開しており、大人の足元の存在感をさりげなくセンスアップしてくれること間違いなしだ。
原宿に立ち寄った際には、ぜひ実際に店舗を訪れて、その履き心地を試してみたい。

BUTTERO TOKYO
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-45-2
03-5766-1718
11:00 ～ 19:00 (水曜日定休。水曜が祝日の場合は、翌木曜が休日)