埼玉県の東南部に位置する「越谷レイクタウン」は、テナント数700を
超える日本最大級のショッピングモールです。スニーカーを主軸に、世
界の名作がそろうシューズショップ「Z-CRAFT」はその中でも特に賑わ
っている人気店です。その人気の秘密はどこにあるのでしょうか。

革靴はこまめに手入れしても、スニーカーの手入れはあまりしないとい
う人は多いのではないでしょうか。最近ではスニーカーでも、レザーや
スエードを使用したものが増えたため、フォーマルシューズの様相を呈
したものも人気です。そんなスニーカーは尚更のこと、汚れていたらだ
らしない印象を与えてしまいます。

Z-CRAFTではお気に入りの一足を長く大切に履いてもらいたいという想
いから、購入時にスニーカーのケア方法をレクチャーさせていただいて
ます。より長い期間、良いコンディションを保って履くための方法で
す。

まずはいまお客様が履いているスニーカーで汚れを落とし、実際のクリ
ーニング方法を目の前で実演してくれます。靴の汚れた部分に当店取り
扱いのオーストラリアのケア用品ブランド「MR.BLACK」のシュークリ
ーナースプレーを使用して、布で拭き取ります。必要に応じてこれを数
回、繰り返すのだそうです。

「僕は靴を磨く際、常に「MR.BLACK」のシュークリーナーを使用して
います。この1本でアッパー（表面）は勿論、特に汚れの落ちにくく、見
た目の点でも非常に目立ってしまうアウトソールに対して、頻繁に使用
して綺麗な状態を保っています。」と、自身のシューズのお手入れ方法
も教えてくれました。
これだけでスニーカーについた黄ばみを含めた汚れなど、除去すること
ができるとのこと。靴のプロならではの豆知識は、早速、明日からのシ
ューズケアに取り入れられそうですね。

Z-CRAFTのスタッフの方々とお話をしていると、みなさんシューズ愛に
あふれているのを感じます。「是非履いて試してみて下さい」
「わからないことなど気軽に聞いてくださいね」とスタッフの方が気軽
に声をかけてくれます。

スタッフの方々の動きを見ていると、お客様に近寄り過ぎない位置に移
動して、つねに動き続けていることに気づきました。じっくりとシュー
ズを選んでいるお客様たちを、すこし遠くから見守り、お客さんの楽し
い時間を邪魔しないようにしている、そんな様子がうかがえます。

そんなことを感じた瞬間、スタッフのひとりがパッと動き、お客様のも
とへ。お客様と話しはじめ、スタッフの話にお客様は聞き入っていま
す。聞けば、そのお客様が、何か聞きたそうにふっと顔をあげたので、
お声がけをしたのだそうです。お客様と付かず離れずの距離を保ってい
るからこそ、お客様の“タイミング”を見極められたのでしょう。

責任者である加嶌マネージャーは接客については個々のスタッフ、それ
ぞれの個性に任せていると言います。「お客様にはよく『接客が心地い
い』『居心地がいい』と言っていただいています。お客様おひとり、お
ひとり、求めるものはちがうので、お客様が今どうしてもらいたいのか
を感じとって、お客様にとって心地よい空間をつくることができればと
思います。接客の技術などは人によるところが大きいですよね。いわゆ
る個性ある“キャラ”です。接客に関して基本的な部分とお客様にとっての
プラスαを常に大切に、心地よい距離感を取ってそれぞれのやり方に任
せています」

店内には、スタッフと楽しそうに談笑するお客様の姿や、シューズを手
にとり説明するスタッフの話に熱心に耳をかたむけているお客様の姿な
どが見られます。スタッフとの会話も楽しみながらお気に入りの一足を
見つけ、長く履き続けるためのお手入れの相談をする、そんな靴の買い
かたがあることに気づかせてくれるお店です。

Z-CRAFTの店内を歩いていると「日本未発売！」「海外モデル！」の文
字が目に飛び込んで来ます。スニーカー好きなら、目にしたことのない
モデルを目の当たりにして思わず手にとってしまうことでしょう。

この希少性の高いシューズは、バイヤーたちが世界で見つけて来た日本
ではまだ展開されていないブランドであったり、国内正規代理店が扱っ
ていない日本未発売のモデルです。Z-CRAFTが直接、海外へ買い付けて
いるからこそ出会えるレアモノたちというわけです。

また、スニーカーには必ず一足は手に入れておきたい、世界中で愛され
つづける定番モデルがあります。この定番モデルは、期間限定モデルと
は異なり、ずっと売れつづけるために一般市場では値下げ販売されるこ
とは多くありません。Z-CRAFTでは、人気の定番モデルも海外の独自ル
ートで仕入れているため一年を通してとてもリーズナブルな価格で販売
することが可能なのです。

Z-CRAFTの母艦である株式会社ロイヤルの創業は1972年。その歴史は海
外の有名スポーツ＆カジュアルブランドの商品を、独自の仕入れルート
を通じて日本に広める輸入販売の事業からはじまります。

今でこそ「並行輸入」という言葉をよく耳にするようになりましたが、
並行輸入が解禁になったのは1972年のこと。ロイヤルはその草開けとし
て、バイヤーが海外で商品を直接買い付け、税関などを通して日本で商
品を販売してきました。

そして創業以来、開拓してきた独自のルートに長年培った経験というバ
ックボーンをプラスし「Z-CRAFT」をオープン。店頭にはバイヤーたち
の目利きの品のほかアディダスをはじめとする、ナイキ、ニューバラン
ス、ドクターマーチンなど世界の人気シューズが並んでいます。

お客様の多くはシューズについたプライスタグを見て、その価格に驚か
れるのだそうです。それというのも、Z-CRAFTが「本物だけを世界か
ら」をコンセプトに自社独自のルートで仕入れて、直接販売をすること
ができるからです。

国内正規代理店は販売価格が決まっており、定価での販売が原則です。
それに対して直接仕入れることにより、販売価格を自由に決めることが
でき、お客様へリーズナブルな価格で提供することができるというわけ
です。

2012年に誕生した同社のオリジナルブランド「GAViC（ガビック）」。
サッカーウエアを主軸にユニフォームやシューズ、グローブなどスポー
ツギアをリリースしています。

そして昨今、人気のアーバンスポーツスタイルをGAViC独自の観点でデ
ザインに落とし込んだタウンユースに使えるシューズが注目を集めてい
ます。

快適さを追求し、シューレースをなくしたスリッポンスタイルのスニー
カーは、脱ぎ履きの多い日本文化を意識したデザイン。アスファルトの
歩行を優しくサポートするクッション素材やグリップに優れた高純度の
ラバーソールを採用するなど、こだわりぬかれたシューズです。

履き心地の良さとデザイン性の高さを兼ね備えた日本発信ブランドのシ
ューズは、人と差をつけたい人におすすめの一足！
きっと、そのフィット感に驚かれるはずですよ。

Z-CRAFT
〒343-0828
埼玉県越谷市レイクタウン3-1-1 MORI 3F
営業：9時～22時
電話：048-986-6188
http://www.z-craft.jp/