ポイント・片手でも扱いやすい
まずはリハビリシューズを選ぶときのポイントからご紹介します。一つ目は「片手でも扱いやすい」ことです。
リハビリシューズを選ぶ人は、怪我や麻痺で片手だけしか使えない場合があります。それを想定して選ばなければなりません。
片手で履きやすい特徴として、靴自体の重さが軽かったり、マジックテープ式のストラップが付いたいたりなどです。
ポイント・履き口が広い
体の一部が不自由な場合など、サッと簡単に履けるようなデザインになっているシューズがおすすめです。特に履き口が広いことは大きなポイントと言えますね。
パーキンソン病など、手足が震え思うように体が動かない場合、靴を履くのも苦労します。履き口が広ければ、自分一人で履くときや、他人に介護してもらう場合も装着が楽になります。
足を固定する装具やむくみによって、履くときに負担がかかるので、履き口が広いシューズなら対応しやすくなります。
ポイント・足幅が広い
足幅が広いことも大切です。地面に接する面積が大きいと、地にしっかり足をつけることになり体重を支えやすくなります。そうすると体も安定してくるんです。
またヒールの高さも、高すぎないものを選びます。ヒールが高いシューズはリハビリとしては適していません。
上記を総合し環境や体の状態によって選ぶ
選ぶときのポイントは3つありますが、リハビリの環境や体の状態は人それぞれ違います。リハビリシューズを必要とする人に合わせたシューズ選びも重要です。
・ベッドで過ごすことが多い
履き口が広い介護者も扱いやすいゆったりとしたものが◎
・手足が思うように動かない
パーキンソン病など思うように動かせない人は、片手でも扱いやすく履き口が広いタイプがおすすめ
・足先に循環障害がある
つま先までしっかり覆われたもの。(サンダルのようなオープンになっていないもの)
・装具を付けている
装具込みで足が入るタイプ
・足がむくみやすい
マジックテープなどで足幅を調整できるタイプ
・外反母趾
幅広で足先が尖っていないタイプ
足のサイズを測っておく
できるだけ使う人に合ったリハビリシューズを選びたいですよね?使用する人の足のサイズを事前に測っておく必要があります。
・素足で測らない
まず覚えておきたいのは「素足でサイズを測らない」ということです。シューズを履く前は靴下などを必ず装着するもの。実際にリハビリシューズを履くときの足の状態でサイズを測りましょう。
例えば靴下、ギブス、装具などです。
・足長の測り方
靴のサイズを知るときにみなさんが最も参考にしている長さです。5本指の中で番長い指先(場所)から、かかとまでの距離を足長と呼びます。
メジャーを足の横に置き試してみましょう。
・足幅を測る
足幅とは親指の付け根の出っ張りから、小指の付け根の出っ張りまでの距離のことを呼びます。外反母趾の人はこの足幅は広めになりますね。
測り方はメジャーを踏むような形です。足の甲にメジャーを置いて測ってしまうと、甲の高さまで加味されてしまい正確な足幅にはなりません。必ず足裏へメジャーを置いてから測るようにします。
・足囲を測る
足囲とは足の厚みのことを指します。測る場所は上記の足幅から足の甲までぐるっと囲んだ状態です。シューズ選びのワイズの部分もこれに当てはまり、よく「E」などの表記で表されることが多いです。
足幅を測るときと同じようにメジャーを足裏に置いてから、メジャーをぐるっと足の甲まで一周させましょう。この時も必ず親指の付け根から小指の付け根を意識していください。
間違えやすいのは、足の甲で一番高い場所ではないということです。また足首近くもNGとなります。
足のサイズを測って、ポイントを押さえたシューズを選びましょう
今回はリハビリシューズの選び方をまとめてみましたが、いかがでしたか?
昨今は高齢化社会になり、介護を必要とする人が多くなっています。リハビリシューズの存在が欠かせなくなっていますね。また年齢関係なく怪我をしてリハビリが必要とする場合もあるでしょう。
リハビリシューズは、履きやすさと扱いやすさがポイントです。そして履く状態の事情も加味する必要があります。
まずは履く人の足のサイズ(足長・足幅・足囲)をしっかり測り、適したリハビリシューズを選びましょう。