夏になると意外と気になるのが子供の足の臭い。
仕事から帰ってきたパパの足が臭うのはわかるけど、まさか子どもの足も臭うの??
と、思うかもしれませんが、実は結構悩んでいるお母さんが多いんです!
今回は子どもの足の臭いやケアについてお話しします。
可愛い幼児の足が臭うのも雑菌が原因です
子供は大人に比べて新陳代謝が良いからです。
少し遊んだだけですぐ「暑い!」と言って上着を脱ぎたがりますよね。
上半身の暑さは上着などで調節できますが、靴はすぐ脱いで裸足になってしまえばいい、というわけにはいかないもの。
かいた汗を拭くこともできず、そのままにしているから臭うのです。
大人でさえ靴の中が蒸れて足が臭うのですから、新陳代謝が良い子どもはなおさら、ですよね。
とは言っても、汗そのものは無臭で、そこに角質や汚れが混ざって雑菌が繁殖し独特の臭いを放っているのです。
また、汗をたくさんかいた靴を繰り返し履けば、汗を餌にした雑菌が繁殖してしまいます。
毎日履く靴でも、臭いが気になる前に洗うのが理想です。
やはり子どもの靴は、洗い替えとして何足か用意しておきたいものです。
園や小学校で靴が指定されている、なかなか短いローテーションで靴を洗えない、という場合もありますよね。
そんな時は中敷を敷く方法も、とても効果を発揮します。
中敷は洗うのも簡単で乾きやすいので、靴を洗うよりは手軽にケアできますよね
帰宅後は靴を乾燥させるのもポイントです。
つま先を下にして風通しの良い場所の壁に立てかけるようにします。
ファブリーズを使用する場合は、よく乾燥させてからにしましょう。
足の臭いの原因は「イソ吉草酸」
臭いの原因菌は「イソ吉草酸」という成分です。
「イソキチ クササン」ではないですよ。
「イソキッソウサン」と読みます。
この物質は雑菌が繁殖すると発生するもので、納豆の匂いの元でもあるようです。
この物質、水に溶けにくい性質のため洗っても臭いが落ちにくいという特徴があるのです!
イソ吉草酸は特定悪臭物質にも指定されるほど強い臭いを発する物質でもあります。
あの頑固な臭いの原因は、とってもやっかいなこの物質のせいなんです。
臭いを落とす決め手になる、正しい足の洗い方
1、まずは足の汚れを浮かせましょう。
洗面器やたらいにぬるま湯を入れて足をつけます。
この時お湯に重曹を適量溶かし入れると効果がアップしますよ
ただし、肌の弱い方は、注意しながら使用してください。
2、石鹸(小さい子には無添加のものがおすすめ)を手の平で泡立てます。
3、泡で包み込むようにして足を洗います。
足の汚れは指の間や爪の隙間や周りに溜まりやすく、ここが臭いの発生場所になります。
ていねいに汚れを落としていきましょう。
ここでゴシゴシと力いっぱいこすってしまうと肌を痛めてしまうこともあります。
指で優しく洗いましょう
汚れが溜まりやすい爪の形も重要です。
深爪しないように気をつけて、スクエアカットと言われる切り方がベスト。
爪の両端にゴミが溜まりやすいからといってカットしてしまうと巻き爪の原因になるので、避けましょう。
爪に溜まったゴミは、無理して取ろうとすると爪の内側にある大切な成分まで取れてしまいます。
目に見えるゴミだけを取るようにしましょうね。
出典:子どもの足のにおい対策に足用フットスプレー・アロマオイルを利用
臭いのキツイ靴下は、下洗いしましょう
脱いだ靴下をそのまま洗濯機に入れてしまうと汚れも臭いも落ちにくいことがあります。
抗菌や消臭成分を含む液体洗剤をお湯で薄めたものに30分ほどつけておくと効果的です。
液体洗剤の代わりに、大さじ1から2杯ほどの重曹を溶かしてもいいでしょう。
つけた後は、軽くもみ洗いしましょう。
さらに使い終わった歯ブラシなどで汚れをかき出すように下洗いするとベストです。
これはやっちゃダメ!避けたい行動
お尻ふきや除菌シートで拭くのはNG!
臭いの元となる物質「イソ吉草酸」は水に溶けません。
濡れたシートで拭くと、余計に臭いが強くなってしまうこともあるので避けましょう。
デオドラントスプレーを使うのもNG!
肌の弱い子供に大人用の強力なものを使うと、肌トラブルの原因にもなりかねません。
また、スプレーの水分が雑菌の温床になることも考えられます。
さらに、臭いの上塗りにもなる場合があるので使用は避けましょう。
保湿成分の入ったボディソープやクリームを使うのもNG!
顔や腕などは問題ありませんが、足の指に残った保湿成分に汗や汚れが溜まりやすくなってしまいます。
気になる症状があれば皮膚科を受診しましょう
・水虫
爪が白く濁っていたり、指と指の間の皮が白くカサカサと剥がれていたら水虫を疑いましょう。
早めに皮膚科を受診して下さい。
・多汗症
足蹠(そくせき)多汗症と言って、足の裏に異常なほど汗をかいてしまう症状です。
軽度なものから重度なものまで幅が広いので、気になるようなら病院で診てもらいましょう。
・糖尿病
足の臭いだけでなく、口臭や体臭、急に痩せてきた、水を頻繁に欲しがる、トイレの回数が急に増えた、など他の症状も合わせて気になるようなら早めに病院で診てもらいましょう。
いやな臭いは本人だけでなく、周りの人も不快にしてしまいます。
適切なケアや予防で、これからの汗をかきやすくなる季節を快適に過ごしましょう!