内羽根式のストレートチップ
内羽根式と言うのは紐を通す穴が足の甲部分で内側に潜っていて、紐を解いた時にその穴の部分が開放されないタイプのストレートチップです。
その起源はイギリス王室から始まったとされており、かの有名なヴィクトリア女王の夫アルバート公によって考案されたとされています。
この内羽根式は考案者であるアルバート公が好んで過ごしたスコットランドの王室御用邸にちなみ、アメリカやイギリスでは「バルモラル(Balmoral)」と呼ばれています。
このような歴史的な背景と共に、その上品で気品あるシルエットが自然に人々にそう思わせるに足る物となったのでしょう。
外羽根式のストレートチップ
靴紐の穴の部分が紐を解くと開放的に広がるタイプのストレートチップが外羽根式です。
その起源は内羽根式と違って戦いにあります!
ワーテルローの戦いでナポレオンと対峙したプロシアの陸軍元帥が仕立てたブーツをそのルーツに持ちます。
ちなみにワーテルローの戦いは、ナポレオン最後の戦いと言われています。
内羽根式と比べて紐を緩めての調整が楽になっており、主に狩猟用や野外用として使用されていたとのこと。
この外羽根式は、その形状が競馬ゲートに似ていることからイギリスやフランスでは「ダービー」とも呼ばれ、アメリカでは考案者の名前を英語読みし「ブラッチャー」と呼ばれています。
このタイプのストレートチップは多用途に使われいて、ご自身が持っているストレートチップを見てみると外羽根式だったなんてことがあるかもしれませんね!
よりフォーマルな場にふさわしいのは?
これで、内羽根式と外羽根式の違いについてわかったかと思います。
では、本題のどちらがよりフォーマルな場面にふさわしいのか、ご紹介します!
とはいえ、上記での説明で大体想像はつくと思います。
そうです、ストレートチップの中でよりフォーマルなのは内羽根式になります。
なんといってもイギリス王室から生まれたという格式高い起源があります!
また、外羽根式では、靴紐部分が開放的でややカジュアルな印象を持たれやすいということがあります。
内羽根式の引き締まった形状は、上品で落ち着いた印象を与えてくれますので、フォーマルな場面にふさわしいのです。
よりフォーマルな場面では内羽根式のストレートチップを履こう
靴の種類の中でもストレートチップは最もフォーマルなビジネスシューズと言われていて、社会人としての付き合いの場では度々必要とされる場面があります。
その中には、内羽根式と外羽根式と2種類あり、特に儀式的場面にふさわしい靴が内羽根式ストレートチップ、もう少し砕けた場で違和感のない靴が外羽根式のストレートチップとなっています。
今回ご紹介したように、それぞれの背景を知ることで、社会人としてより場にふさわしい靴を履きこなしてみせましょう。
その佇まいに気品があります。