靴というのはその持ち主の人格を表しているとも言われる程大切な存在です。特にビジネスシューズである革靴などはその手入れの良し悪しで取り引きの有無を判断されかねないほど身なりの中で重要な存在でもあります。
そんな社会人としての顔でもある革靴を、メンテナンスする時に、どんなお手入れ用品、そして布を使えば良いのか少し考えてみましょう。
1.革靴に必要なお手入れ用品とは
革靴のメンテナンスに必要な物の一つはブラシです。ブラシは最も基本的なお手入れ用品の一つで、革靴の汚れ落としに使います。表面を傷付けない専用ブラシで丁寧に大まかな汚れを落としたら、次はクリーナーを全体に塗り、その後拭き取って細かい汚れを落とします。
そして革靴の輝きの元であるシュークリームを薄くむら無く塗り、更に細かいブラッシングをして、最後に布で磨き上げます。
光沢を出す為のシューポリッシュも塗ると良いですね。
ブラシ、クリーナー、シュークリーム、シューポリッシュ、そして布、ブラシや布は用途によって種類を揃える事が出来れば一番です。
2.革靴お手入れ用の布はどんな物が良い?
革靴メンテナンス用の布で一番大切な事は靴に傷を付けない事、次にメンテナンスで逆に糸くずなどの汚れが付かない事、更にクリームの伸びが良い事、これらの条件を満たすのがメリヤス生地です。
メリヤス生地と言うと難しそうですが、実はこの生地は肌着やTシャツなどの吸水性に優れていて欲しい物の生地として使われています。その為、古くなった肌着やTシャツを流用してもOKなのです。
3.革靴の日頃の注意
革靴は湿気を嫌います。
その為、同じ靴を何日も履き続けたり、雨の日に何の対策も無しに履いて行ったりするとすぐにダメージを受けてしまいます。湿気対策をきちんとしましょう。
たとえ雨の日に履かなくても撥水スプレーは効果があります。撥水スプレーは水だけではなく、汚れも弾いてくれるので、メンテナンスも楽になるのです。それと防水や撥水スプレーは革靴専用のものを使ってください。専用品でない物を使うと、革靴の色が変わったりする場合があるようです。
まとめ
革靴のメンテナンスはとても神経を使う作業ですが、やればやる程応えてくれるやりがいのある作業でもあります。
愛用している革靴が味わいのあるツヤを見せてくれるようになると、その革靴に個性が生まれます。そしてその個性こそがあなたの魅力の一つとなるのです。新品の頃には無かったしなやかさや独特のツヤは年季の入った革靴の風格です。
是非風格ある革靴の持ち主としてさっそうと街を歩いてみてください。
革靴を本格的にメンテナンスするには多くの工程が必要となります。