実はアディダスのロゴは複数ある!
アディダスといえば、ロゴが複数あるのをご存じの方は多いかと思います。
上の画像は、アディダスロゴの基本的なものになります。
左下と左真ん中のロゴであれば、私たちの生活の中でもかなり目にする機会が多く、知っている方も多いでしょう。
この2つは目にするけど他の2つはあまり目にしませんよね。
それぞれのロゴには意味があります。
一番上のロゴは、「アディダスというブランドそのもの」を象徴するロゴ。
下左は、「パフォーマンスロゴ」と呼ばれ、当初は高機能素材の商品のみに使用されて、各カテゴリの最高機種「ベスト・オブ・アディダス」を意味していました。
真ん中は、「トレフォイルロゴ」と呼ばれ、画像の中で最も古いロゴで、復刻したシリーズなどに採用されてきました。
一番右は、「グローブロゴ」と呼ばれ、10代・20代向けのカジュアル、ライフスタイルを専門に採用されています。
全てのロゴに共通する3本線
先ほどご紹介したアディダスのロゴ、比べてみるとわかりますが、全てのロゴで3本線が採用されています。
必ずしも直線で同じ長さとは限りませんが、「線が3本入っている」という点に関しては共通しています。
全てで共通して採用されているということで、アディダスの1つのアイデンティティとして確立した存在であることが伺えますね!
「3本線=アディダス」という図式が完全に成立しています。
3本線の由来はデザインではなく機能性だった
この特徴的な3本線は「スリーストライプ」と呼ばれており、今ではしっかりと商標登録をされています。
しかし、このようにアディダスのアイデンティティとも言えるスリーストライプですが、実はもともとデザインとして取り入れられたものではなかったのです!
創業当時、アディダスでは革製スポーツシューズを製造販売しており、その中で履いているうちに中足部が伸びるなどの型崩れが起きるという問題がありました。
そこで、アディダスは革が伸びないように抑制・補強、更にはフィット感を高めるために創設者であるアディ(アドルフ)・ダスラーがバンドをサイドに縫い付けました。
そのバンドがスリーストライプの由来となっています!
デザインではなく機能性から生まれた象徴
このように、アディダスのトレードマークであるスリーストライプは、デザインとして生まれたのではなく、機能面から必要に応じて生まれました。
アディダスといえば、スポーツメーカーですからその製品の機能性というのはとても重要視されています。
補強バンドが元となったスリーストライプは、デザインだけでなく、機能性を重視していたからこそ、このスリーストライプが生まれたといえるでしょう。
ロゴといえば、デザインの分野と思われがちですが、アディダスではそのアディダス製品の機能性を象徴するものとしても、存在しているのですね。