英国上流階級の貴族が愛用していたブーツ
今や世界中で愛されているカントリーブーツですが、その生まれはイギリスです!
カントリーブーツの老舗ブランドである「Tricker’s(トリッカーズ)」もイギリス発祥で英国王室御用達!
英国上流階級の貴族たちは都会を離れ、よく田舎(カントリー)でハンティングを楽しんでいました。
しかし、イギリスでは雨が多く、田舎の道は水たまりやぬかるみが多数あり、ハンティングのために散策するのに苦労しました。
上流階級の貴族たちは、撥水性や機能性を兼ね備えたブーツを愛用するようになりました。
それがカントリーブーツの起源です。
上流階級に相応しいこだわりのディテール
カントリー、つまり田舎のことなのですが、田舎に履いていくにしてはディテールが細かく汚れを気にしないで履くようなブーツじゃないのでは?
なんてことを思うかもしれません。
実はこの細かなディテールにも理由があります!
先ほどご紹介したように、雨の多いイギリスでハンティングするためぬかるみや水たまりに足を入れることが多いです。
そのため、普通の靴では水気が染みこんで汚れてしまう。
しかし、カントリーブーツでは、その特徴的な外見を醸し出している「ストームウェルト」と呼ばれるアッパーとソールの隙間を埋めるように取り付けられた革によって内部に水が染みこんでくるのを防いでいます。
また、「メダリオン」と呼ばれる重ねあわせた革に空いた穴はも元々は水はけを良くするために開けられた排水口であると言われています。
このように、カントリーブーツの特徴的なデザインにも実は合理的な理由があったのです。
産業革命を起こしたイギリスの上流階級の貴族だからこそ、そのデザインにも合理性を持っているのかもしれませんね!
安全性を兼ね揃えた歩きやすいソール
撥水性や防水性で機能的なカントリーブーツですが、もう一つの特徴が地面の衝撃を吸収することを重視した靴底です。田舎の険しい道のりを歩くことを想定し、ダブルレザーソールを採用しています。
やはり、貴族ですからハンティングをするためとはいえ、貴族らしく華麗な振る舞いも出来るよう安全性の高いソールを使用しているのです。
また、現在ではさらに実用的になったラバーソールのデザインも増えてきました。
耐久性も重視しているのではき始めはとても硬いです。カントリーブーツは何度も足を通すことで、自分の足にぴったりの靴になっていきます。
いかがでしたか?
今回はカントリーブーツの歴史と特徴をまとめてみました。
英国貴族が愛用し、ハンティングなどで田舎道を歩くために誕生したのがカントリーブーツです。
貴族だからといって華美な装飾で実用性のないデザインというわけでもなく、むしろより実用的なデザインをしたブーツで、さすが産業革命を起こした国といった印象です。
しかし、実用性だけでなく貴族らしい装飾も実用面に合わせて取り入れられているのが、素晴らしいですよね。
現在ではおしゃれアイテムとして活躍してくれます。
自然なブランカラーなのでどんなコーディネートにも合わせやすいブーツです。