足全体を包まず、開放的な履き心地が魅力のサンダル。普段何気なく履いているけれど、その歴史はとっても古いんです。
今回は、遠く古代オリエントにさかのぼるサンダルの歴史、そしてサンダルにまつわるちょっぴりステキな当時の習慣をご紹介します。
サンダルは、紀元前2000年ごろのエジプトで生まれた?
サンダルの起源については諸説ありますが、紀元前2000年頃の古代エジプトで生まれたとされる説が有力です。
もともとは砂漠の熱い砂から足の裏を保護する目的で生まれ、シュロ・パピルスを編んだものや木・皮革でできた足底を紐で固定するものなどさまざまな素材・形状のサンダルがありました。
1足のサンダルを分け合って…
このツタンカーメン王の玉座に施されたレリーフは、王妃が王に香油を塗ってあげている仲睦まじい様子を表したものです。
ところで、2人の足元をよく見ると…2人とも片方しかサンダルを履いていません。
これは「仲のよい2人が1足のサンダルを片方ずつ履く」という当時のエジプトの習慣なんです。
古代ギリシャにもサンダルが伝わる
温暖な気候に適したサンダルは、その後地中海沿岸の古代ギリシャ・ローマなどでも広く使用されるようになりました。
現在全世界で使用されている「サンダル」という呼び名は、ギリシャ語で「板」を意味する「sandalion」から来ていると考えられています。
まとめ
いかがでしたか?
温暖な地方を中心に長~い歴史をもつサンダルは、高温多湿な日本の夏にもぴったり。
でも、サンダルの語源が「板」だったなんてちょっとビックリですよね!
サンダルに限らず、身近なものの歴史を掘り下げていくと意外な発見があるかもしれません。