発掘が盛んにおこなわれているエジプトでは、サンダルの出土例も多いようです。
紀元前2500年のサンダルが発見されたり、時に王の墓から黄金のサンダルも出土するエジプト。
出土したサンダルにはどのようなものがあるのでしょうか。
紀元前2500年のサンダル
ピラミッドから紀元前2500年頃の鼻緒の付いたサンダルが発掘されています。
王の権威を表すために、このころの王のサンダルは爪先の部分が反り返っている特別な形状のものでした。
黄金でできたサンダルも出土しています。
エジプトのサンダルの歴史
サンダルは身分を表す履物で、王は黄金でできたサンダルを、貴族は主に牛や山羊、羊の革でできたサンダルを履いていました。
古代エジプトの初期には白色に、その後黄色や緑色などに染色が施されるようになりました。
パピルスでできたサンダルも履かれていました。
その他のエジプトのサンダル
ツタンカーメンの墓からは気に革を貼り付け、金箔で飾り付けたサンダルが出土しています。
また、神官たちが革製と思われるサンダルを履いている様子が窺える壁画や、第19王朝の墓からは、くちばしのような爪先が上向いたサンダルが出土しています。
まとめ
このようにエジプトからは紀元前2500年前のサンダルが出土したり、ツタンカーメン王が使用していた黄金のサンダルが出土していたりと、サンダルの出土例も多くあります。
サンダルは古くから人になじみ深い履物だったのですね。