日本では、おもに寒いシーズンのファッションとして大活躍するブーツ。
今でこそオシャレアイテムとして重要な位置を占めるブーツですが、もともとは乗馬や屋外作業などのときに履く実用重視の靴だったんです。
ブーツの定義
現代でいうブーツ(boots)は、足~くるぶしまで(もしくはさらに上の脚まで)の全体を覆う履物を指します。
用途にあわせてさまざまなデザイン・素材のブーツがあり、広義ではゴム長靴や漁師さんなどが使う胴付長靴もブーツの一種になります。
ブーツタイプの履物は、古くから世界のあちこちで使用されていた
世界最古のブーツは、古代ギリシャの軍隊で使用された編み上げ靴と言われています。
裸足にサンダル姿で馬に乗ったり茂みを動き回ったりするとすぐに足を傷めてしまうので、足やすねをしっかり覆う履物が支給されました。
足を保護する効果が高いブーツは乗馬用・労働用として世界各地で広く利用されるようになり、カウボーイ(ウエスタン)ブーツ・エンジニアブーツなど現代でもおなじみのブーツの原型となりました。
昔の日本にもブーツがあった
文明開化以前の日本人のほとんどは草履や下駄を履いていましたが、ブーツタイプの履物はちゃんと存在しました。
そう、深い雪から足を護る藁沓(わらぐつ)です。
肉食文化がほとんど無かった当時は皮革が入手しづらかったこと、また藁が身近な存在であったことから、その名のとおり藁を編み上げて作られました。
まとめ
いかがでしたか?
日常的に乗馬や肉体労働をする人にとって、ブーツはとても身近で心強い存在でした。
英語の世界では現在でもブーツ(boots)が登場することわざ・言い回しがたくさんあるので、一度調べてみると面白いかもしれません。